swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

個人的にラノベの書き方で気をつけていることリスト

毎年お中元とお歳暮を交換してる友達から「お前twitterにゲーム動画ばっか上げてるからこれやるよ」と、お下がりの「HD60 S」をもらいました。

 

 

しかし、マイノートPCは専用グラボを用意できないので、外付け買おうか迷い中。動画編集とか面白そうだからやってみたいけど、調べてみるとめっちゃ高い・・・。どうしようかな・・・。

 

で、本題。たまには創作の話でも。

いま次の応募作を書いてる関係で書き殴っておきたかったので書き殴ります。個人的な備忘録・チェックリストなので、自分に分かるようにしか書いてません。なんでそうしてるのか的な細かい説明とか(ほぼ)ないです。あしからず。

ちなみに書き方とは、文字どおり「文章の書き方」です。構成とかストーリーとか、そういう話はいっさいありません。

(最終更新:2019/12/13)

 

 

一般的でない単語は使わない。

ふつう読めない言葉。ふつう意味が分からない言葉。少なくともこの2つは使わない。よくあるラノベ的な単語だと、剣戟とか裂帛とか。

 

感覚的に使ってる単語は意味を調べる。

「なんとなく」使ってる単語は、誤認識してる恐れがあるので調べる。微妙に違うニュアンスで使いかけるケースは想像以上に多い。油断しない。

 

メタやネタは入れない。

興が削がれる。メタやネタを入れるならシナリオと親和性のある形にする。ただそれはもうメタではないしネタでもないが。

 

説明とストーリーは分断しない。

よくいわれる「地の文で延々と設定を説明」的なことはしない。没入感が消える。興が削がれる。

 

比喩に甘えない。

比喩すべてがNGではないが、他に言いようがないから仕方なく "たとえ" で代用する、という使い方はNG。

この手の比喩は楽。自分の知っている表現で作れるから。でもそれは言い換えれば逃げ。その "言いようがない" を伝えられる言葉を探す努力をする。

 

言葉を削る。

削る。とにかく削る。限界まで削る。

 

平凡な言葉や言い回しで心に響く表現を作る。

単語の選び方、言葉の組み合わせの妙、文章の切り方、俳句やラップなど別の表現の作法の応用(特にリズム)、など。

 

読者の想像力を想像する。

「車」と書いたほうがいいのか「高級車」と書いたほうがいいのか「ベンツ」と書いたほうがいいのか。ある表現を見たとき読者の脳裏になにが思い描かれるのか考え抜いた上で、適当と思われる表現を選択する。過不足なく情報を伝えるため。

 

あまり名詞を具体化しすぎない。

ただ、ベンツを知らない人にベンツは伝わらないので注意。

でも、プリーツスカートとは書きたい。見た目も響きもかわいい(何)

 

建物や服飾などは脳内で作品世界に馴染ませる。

資料の建物や風景、服飾、武具などをそのまま紙面に言語化しない。必ず自分の中で咀嚼して、作品世界のなかに置いて、馴染まないところを馴染ませて、脳内でキャラを動かしてみて、納得いった状態を言語化する。

 

誰よりもテーマに詳しくなる気概を持つ。

詳しくなること自体は不可能だけど、そうならんとするくらいの気概を以て調べる。とにかく調べる。読んで、見て、取材して、また読んで、また見て、また取材する。あらゆる手段を尽くして調べる。

 

記号をやたら使わない。

特に、三点リーダー(…)と、三連続ハイフン(ーーー)。

とかいいつつ、後者は使いまくってる。

 

数字は基本、算用。

一人(ひとり)のように、算用数字で書くと違和感があったりリズムを崩したりする恐れがある表現や、やたらに桁がデカイ数字以外は基本、算用。漢数字だと、ひと目で分かりにくい。

 

度量衡や通貨などの単位、月日などは世界観に合ったイメージに変換。

そのままで問題なければ、そのまま。

 

世界観に合わなそうな単語は避ける。

以前にどこかで書いた、ファンタジー世界で「会社」という単語を使ったときに覚える違和感の話(書いた記憶ないけど、たぶん書いたはず)

 

体言止めなどの技巧をやたら使わない。

表現力が落ちる。技巧によって生まれた表現の魅力やリズムは、自分の実力による産物ではなく、技巧そのものが持つ力に過ぎない。そこを勘違いしない。

 

やたら行間を空けない。

行間を空けて、ネガティブ・マイナスなど負の雰囲気やリズムを作るのは楽。頼り過ぎないこと。

 

やたら改行しない。

スピード感の増減や場面転換で便利。頼り過ぎないこと。

 

キャラクター性を語尾に頼らない。

語尾のアレンジは、キャラクターの特徴を一発でつけられる便利な方法だが、人として不自然な上、後半へ行くにつれて鬱陶しく感じる。

でも、語尾がいつも「〜です」なタラちゃん系女子が好きだから困ってる。

 

露骨なエロや下ネタは、なるべく避ける。

個人的な事情。

 

恥ずかしさと向き合う。

読者の年齢層が高くなってきたとはいえ、ラノベは基本的に少年向け。

だから、中2的な要素とは切っても切り離せないが、30超えたオッサン的には書いてて恥ずかしい。

でも、その恥ずかしさが、どのくらい中2感が出てるのか判断する便利なバロメーターにはなってる。だから捨ててはいけない。

 

人の感情の機微に敏感であれ。

人は、どんな時に、どんな判断をするのか、どう感じるのか、などなど。

とにかく人と会う、話す、観察する、世界観に近い時代や状況を生きた人の自伝や歴史書を当たるなどして、人の感情の機微を知る。

絶対に想像で書かない。ここを想像で書いたらキャラクターが死ぬ(なに格好つけてんだか)

個人的にカフェや電車のベンチで人間観察してると、意外と面白い。

 

キャラクターによって閉じ開きを変える。

単語選びだけでなく、漢字の閉じ開きも変える。Aは「鬱陶しい」だけど、Bは性格的に「うっとうしい」みたいなイメージ。ひらがなとカタカナの使い分け(おすすめ、オススメ)も同様。

 

効果音は使わない。

「どかーん」「ゴォー」、みたいな。

でも「もぐもぐ」だけは書きたい、みたいな。

 

一文の中で同じ単語を繰り返さない。

そのまま。

 

5回は見直す

書いているときはどうしても近視眼になるから、必ず通して読んでリズムを確認。これを最低でも5回は繰り返す。ちなみに回数に理由はない。単に自分なりの目安。

 

まだまだ言語化できてないものもありますけど、とりあえずこんなところで。

眠いので、寝ます。

 

(余談)

過去にこんなものも書きましたので、よろしければ。

 

swatanabe.hatenablog.com

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