swatanabe’s diary

webライター、ラノベ書き(アマ)。だいたい創作とゲームとラノベの話です。

若者が消えた街

近況
  • 1ヵ月ぶりに外出しました。

 
     *

 

というわけで、久しぶりに外へ出ました。数えてみると、実に35日ぶり。人生で最長の引きこもり期間です。おそらくこのさき死ぬまで更新されないでしょう。墓に入って36日目を迎えたときが、記録の更新日だと思います。

ネットを眺めていると、外出自粛が十分ではないという意見をよく目にします。最近も秋葉原の某大きな林檎屋さんとか、千葉県や神奈川県の某海岸とか、Twitterで大炎上してましたね。政府の掲げた外出削減目標8割の雲行きが怪しいのか、マスコミに登場する識者のメッセージは日増しに圧力を増している印象です。

一方で新宿や渋谷の閑散ぶりは、まるで映画のワンシーンのよう。夜の誰もいない渋谷スクランブル交差点を見て、ペルソナ3の影時間みたいだなぁとか、呑気なことを考えてます。

 

     *

 

久しぶりに外へ出て最初に思ったのは「若者がいない」ということでした。

幼児が、いない。

小学生も、いない。

中高生も、いない。

外に出てるのは、大人だけ。

ちょうど昨日まで読んでた「零號琴」は、こどもがいない美縟という都市が舞台でして、その物語と重ね合わせたわけではないですが、どうにも薄気味悪い雰囲気を感じました。

 

思えば、ちょっと前までは、外からこどもの声が聞こえました。元気に遊び回る黄色い声に、少なからず癒やされたものです。

その声も、振り返ってみれば、すっかり聞こえません。たまにこどもが大声で泣く声が届くくらいです。たぶん宿題やってないとかで、親御さんに叱られてしまっているのでしょう。笑ってる時間もあるんでしょうけど、家の中の笑い声って泣き声と違って外に届かないんですよね。

だから、こどもたちが外で遊んでないと、みんなの笑い声が聞こえない。しかたないとはいえ、正直ちょっとさみしいですね。こども、好きなんで。

 

筆者の住んでる自治体は、最近まで感染報告ゼロを守ってたのですが、少し前ついに数人の感染が確認されました。その後、次の日には倍になり、その次の日には4倍くらいに膨れた気がします。ここ数日は落ち着きました印象です。

そんな感じで、このあいだまで周辺自治体から見ると平和な街だったためか、市外さらには県外から、こどもを遊ばせに来る人たちがたくさんいたそうです。だから、こどもの声が多かったんでしょうかね。筆者の家の近くにある大きな公園にも、駐車場が満杯になるほどの人が押し寄せていたと聞きました。

もちろん、そんな状況を許せない人もいるわけです。自分たちは我慢しているのにという人。自粛要請が出ているのに遊びに来るとは何事だという人。ウイルスを外から持ちこむなという人。とりあえずイライラを誰かにぶつけたい人。えとせとら。えとせとら。

周辺住民から自治体へ苦情が殺到するのは、予想するまでもありません。結果、今はなんだかんだ対策が取られて、人気が半分以下まで減ったそうです。

 

     *

 

あと気味が悪かったのは、音がなかったこと。

車の走る音しか、しなかったんですよ。

今日は最寄り駅の銀行まで行ったんですけど、片道20分の道のりは驚くほど静かでした。形容するなら「街が、死んでいる」、そんな感じ。

ふだん街を賑わせていたのは、若者だったのかなぁ、なんて思いました。

 

逆に、自然の香りはすごくありました。ふだん駅前は、路上喫煙禁止を守らない人たちのせいでタバコ臭いのが常なんですけど、今日は駅前も緑の香りが広がってました。もともと駅周辺は木々が生い茂る自然豊かな環境なので、それが本来の姿なんでしょうけど、改めてタバコのニオイってすげーと思いました。

 

音は、駅前に来ると、さすがに復活しましたね。みんなマスクしてるせいか、話し声はまったくしませんでしたが。

唯一聞こえた話し声は、井戸端会議でしょうか。

最寄り駅にはデパートがあって、その入り口の左右には5人掛けのベンチが2脚ずつあるんですけど、そこにみっちり20人、おじいさんおばあさんが腰をかけていました。中には疲れてしまって体を休めている人もいるのでしょうが、数人はマスクを顎まで下げて、大声で世間話をしてました。30センチも離れてない距離で。

ちなみに中学時代の友達が、ここのデパートで働いてるんですけど、ものすごくストレスが溜まってると言ってました。

  • なんでマスクがないんだとか、理不尽なクレームをつける人がいる
  • 距離を離してレジに並んでいたら割り込まれた、みたいな喧嘩があった
  • お金を出すとき、お札を舐めるのホント止めて欲しい
  • マスクして来て
  • くしゃみは二の腕で押さえてして
  • 大人数で来ないで
  • ベンチで井戸端会議してないで、早く家に帰って (それを見た他の客から「なんとかしろ」などと言われるらしい)
  • 買い溜めしないで
  • いきなり杖で殴らないで

むーん。

 

     *

 

こういうとき「これだから若者は」「これだから老害は」といった世代間差別みたいな話になりがちですが、もちろんそれは誤り。あくまで個々人の問題です。

ただ、周囲の状況を見てると、差別が広がりつつあるなぁと感じます。

特に強いなと思うのが、若いお母さんたちと、高齢のお母さんたちの対立。前者は「こどもを少しでも外で遊ばせたい」、後者は「そんなのあり得ない」。

不思議なのは、高齢のお母さんたちは、かつて子育てを経験してるはずで、だからこそ若いお母さんたちの気持ちが誰よりも理解できるんじゃないかなぁと。ただ、やはり自分の命が懸かってる以上、平時とは心持ちが違うのかもしれません。外出自粛でストレスが溜まってしまっているのもあるのでしょう。

 

街がどんどん壊れていくなぁ、と感じます。

 

ただ、仮に「じゃあ、お前なんとかしろよ」と言われても、自分のことで手一杯というのが正直なところでして。

なんとなく悶々としたので、思うがまま書き殴った次第でした、とさ。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。