知人に「フリーランスって会社員より気楽?」と聞かれて、ちょっと思ったので。
フリーランスと聞くと「自由な場所で働ける」「時間に縛られない」「好きなことやってる」というイメージが想起されるためか、この手の質問は意外と多いです。おそらく、働き方は従来「ひとつしか選べないもの」だった(と思う)ので、会社員 / フリーランス / 起業などは比較対象となってしまうのだと思います。
ただ、今は副業や兼業が(多少は)一般的になりましたし、これから「働き方=ひとつしか選べない」という認識は少しずつ解体されていくのかなーと。
と、前置きをした上で。
そういえば自分がフリーランスになって、会社員時代から変わったことってなんだろうと思い、久しぶりになんでもない日記でも。
なお、あくまで「変わったこと」であって、フリーランスのメリットやデメリットという話はしません。働き方は「良い / 悪い」ではなく「合う / 合わない」の話=メリットもデメリットも人それぞれなので。
(最終更新日:2019/11/26)
- 1. プライベートの時間が増えた
- 2. 睡眠時間が増えた
- 3. 仕事が増えた
- 4. いろいろな仕事に手を出せるようになった
- 5. ちゃんと休憩を取れるようになった
- 6. 気分転換がしやすくなった
- 7. 仕事に集中しやすくなった
- 8. 1箇所で仕事ができなくなった
- 9. 本を読む時間が減った
- 10. 仕事上の人付き合いが減った
- 11. 仕事の悩みを相談できる人がいなくなった
1. プライベートの時間が増えた
これがいちばん大きな変化でしょうか。好きなことする時間が増えました。
筆者は会社員時代、通勤に片道1.0〜1.5時間ほどかかっていました。自社勤務のときは電車40分+徒歩30分、客先常駐のときは電車60分+徒歩30分。多いときは往復3.0時間が通勤ですね。
今はこれがほぼゼロになりました。いつも隣駅のコワーキングに行ってますが、そこまでの所要時間は、徒歩15分+電車2分。往復35分くらい。単純計算、2.0〜2.5時間が浮きました。わーい。
まぁ、その時間を使って仕事の勉強しようとか思わないところが、ダメ人間たる所以ですけど。笑。
2. 睡眠時間が増えた
会社員時代は、23時半に寝て朝4時に起きる生活をしてました。4.5時間睡眠ですね。
なぜそんな時間に起きていたかというと、満員電車が嫌いだからです。そのため始発あたりの空いてる電車に乗って、6時30分に会社近くのカフェに入って、出社まで小説を読む・書くという生活を送ってました。
対して今は、23時半に寝て、だいたい朝5時半に起きてます。6時間睡眠ですね。おかげで体は毎日すこぶる快調になりました(会社員時代は常に眠かったです)
3. 仕事が増えた
フリーランスはやりたいことやってると思われる気がしますが、ぜんぜんそんなことない人が多いのではないかなと思ってます。営業もしますし、請求書も作りますし、委託先への支払いとかもしますし、未払金の回収もします。
要は、今まで経理や総務や法務や人事などの皆さんがやってくれていたことを、すべて自分でやらないといけません。これがホントに大変。特に月末は、会社という組織のありがたみが身にしみる瞬間です(銀行に行くのホント面倒くさい・・・笑)
また、筆者の本業はライターなのですが、最初の頃はそれだけじゃ稼げないので、webページの制作とか、営業資料や研修資料の作成とか、フランチャイズのコンサルとか、イベント企画運営とか、テレビ番組の企画協力とか、なんでもやりました。純粋にライティングだけやるようになったのは、独立から半年ほど経ってからな気がします。
4. いろいろな仕事に手を出せるようになった
前段と少しかぶりますが、仕事が増えたとは、言い換えれば「なんでもできる」ということでもあります。
「あの仕事してみたいな」と思っても、会社は人事を通さなければいけませんから、叶わないことも多いと思います。その点、フリーは身軽なので、わりとあっさり仕事を変えられます。
筆者も元々はライターでしたが、いまはweb制作のディレクションが主な仕事になってます。ひたすらワイヤー引いたり、クライアントに素材を催促したり、コーダーやデザイナーさんの仕事環境を整えたりする毎日です。笑。ライティングや編集といった仕事は、たぶん全体の20パーセントもない気がします。
ただ仕事をガラリと変えると、ゼロからのスタートなので大変です。知識が足りないのはもちろん、仕事の進め方や業界内の常識・慣例なども分からないので、最初はしどろもどろ。それでも、やりたいと思ったときにやりたいことができるのは、フリーランスならではかなぁと思います。
5. ちゃんと休憩を取れるようになった
これまで勤めた会社は、
- 1社目:めちゃめちゃ多忙で休む暇がなかった
- 2社目:みんなデスクで仕事しながらお昼だから、休憩を取りにくかった
- 3社目:同上
- 4社目:同上
だったので、正直まともにお昼休憩を取ったことがありませんでした。だいたいいつもデスクでローソンのからあげクン食べてました。ウマー。
ただフリーランスになってからは、忙しいときは別として、基本ちゃんとご飯を食べるようになったし、休むようにもなりました。お昼に周りの目を気にする必要がなくなったのは、個人的に嬉しい点ですね。
6. 気分転換がしやすくなった
会社員は基本、就業時間が決まっていると思います。9:00〜18:00とか。
そのあいだは会社(というか席)にいないといけないわけですが、実はこれが個人的に結構やりにくかったです。
というのも、筆者わりと仕事で泣くほうでして。笑。クレームとかは何の問題もないんですけど(むしろクレーム対応は好きでした・・・というのも変ですが)、成果が出なくて不甲斐ないとか、そういう「自分のダメさ加減」を自覚するときに、ぽろっと泣きやすい人間です。
そういう時は席を外したい、というか家に帰りたい(笑)んですけど、会社員はなかなかそうもいきません。
あと、1〜2分くらい外して涙が収まればいいんですけど、だいたい5分くらい泣いてます。で、そんなに席を外してると、今度は会社に対して申し訳なくなってくるんですよね。
フリーランスになってからは、この気持ちの切り替えがやりやすくなりました。いくら席を外しても誰にも何も言われないので。なんならそこで仕事を切り上げて、気分転換にジムへ行くとかもできます(もちろんそれでクライアントに迷惑をかけたら大問題なわけですが)
7. 仕事に集中しやすくなった
筆者は雑多な音が耳に入ってくると集中できない人間でして、会社員時代は電話の音や人の話し声でよく集中が乱れてました。
じゃあ耳栓をするかというと、無音も無音で集中できないのと(なんでか適度に聞き流せる音じゃないとダメなんですよね・・・)、電話が鳴ったのに気づけなくて周りに迷惑かけるので、却下でした。
フリーランスになってからは、イヤフォンでゲーム音楽を垂れ流しにしながら仕事できるようになったおかげで、格段に集中しやすくなりました。今までの会社は仕事中に音楽を聞くのは不可だったので、この点はフリーランスになってから助かってます。
8. 1箇所で仕事ができなくなった
会社員時代はべつにそんなことなかったんですけど、今はなんでかもう無理です。いつも朝8時から仕事するんですけど、早いと12時、遅くとも13時くらいには集中が切れます。
そのため、13時以降はお昼ついでに近くのスタバで仕事して、その後は家に帰って仕事してます。この先もし会社員に戻ったとき、問題なくデスクにかじりつけるのか心配です。苦笑。
9. 本を読む時間が減った
これはフリーランスどうこうではなく、単純に時間の使い方の問題な気もしますが。
会社員時代は通勤電車の中で本を読んでいたので、毎日1.5時間は本を読んでました。でも、いま通勤で電車に乗っている時間は5分くらいなので、なにもしてません。
じゃあ家で読むかというと、家にいる時間=PCを使える時間は漏れなく仕事か創作活動に充ててるので、まったく読みません。
このあたりは今後、意識的に増やしていかんとなぁと思います(実際にやるかどうかは別の話)
10. 仕事上の人付き合いが減った
当然ながら、仕事で人と会う時間が減りました。同僚はいませんし、クライアントとも多くて週に1回、zoomで顔を合わせる程度です。基本コワーキングで一人、黙々とPCに向かっています。コミュニケーションは大半がslackです。
あと、飲み会の誘いも減りました。会社員時代は飲み会が多い会社だったので、よく同僚に誘われてましたが、今はそもそも同僚が存在しないので、ほとんどありません。3ヵ月に1回、誘いが届くかどうかくらいです。
個人的に飲み会は好きじゃないので、この点も個人的には嬉しい変化でした(そもそもお酒が飲めないので。苦笑)
11. 仕事の悩みを相談できる人がいなくなった
今はそうでもないですが、独立直後は仕事の相談をしたくてもできる人がいないのが、わりと苦しかったです。
この意味合いとしては、
- フリーランスを経験している人が身近にいない
- 会社の上司的な存在がいない
この2つを満たす人が周りにいないという感じです。
会社員時代は、自分と同じ仕事を経験した尊敬するマネージャーが2〜3人いて、悩みがあると相談できたのですが、フリーランスになった直後は、なかなかそうもいかない時期が続きました。特に独立直後はいろいろ苦しい時期なので、ここで相談できる人、悩みを打ち明けられる人がいないというのは、けっこうきつかったです。
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とりあえず、ぱっと思いついたのはこんなところです。
眠いので、寝ます。