swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

「プリキュア」シリーズを振り返る(感想/まだ途中)

2月6日から新作「デリシャスパーティ♡プリキュア」が始まりますね。それでプリキュア熱が高まっているせいか、なんか久しぶりにシリーズを振り返りたくなったので、個人的な備忘録用にシリーズ作品の感想でも軽くまとめておこうと思います。

なお、走り書きでおかしい箇所がいろいろありそうなので、後で書き直すと思います。あと、途中で疲れてしまったので、最新3作については暇を見て追記します。

 

 

ふたりはプリキュア/ふたりはプリキュア Max Heart

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

記念すべき初代プリキュア。懐かしかったですね。無印・前半は、メップルとミップルが持つ最後のプリズムストーンを狙うジャアクキングたちに、プリキュアとなったなぎさとほのかが立ち向かう物語。後半は、ジャアクキングの撒いた種から目覚めた新たな闇との戦いの物語。シリーズ2作目にあたるMHは、ハーティエルを探してクイーンを元に戻し、再び現れた闇の力(ザケンナー)を追い払うまでの物語で、新たなプリキュアとしてひかりが加わりました。

見直して思ったのは、最近の作品とはずいぶん違ったんだなぁということ。なぎさが最初はプリキュアとして戦うことに後ろ向きだったり、ほのかと喧嘩したり。たまにプリキュアたちが仲違いするのは、初期の作品だとちょいちょい見られた印象ですが、最近はほとんど見なくなった気がします(覚えてないだけかもしれませんが)。無印だと終盤でもちょっと険悪になるなど(藤P先輩のプレゼント選び)、けっこう生々しいといいますか、そんな感じですね。ほかにも、なぎさとほのかが互いにけっこうズバズバ本音を言ったり、ミップルとメップルが喧嘩したり、インテリジェンがなぎさやメップルには素っ気なかったり、全体的に人間関係のネガポジが後の作品より色濃い印象です。

ただ、やっぱりプリキュアだなぁと思うのは、時に友達や家族と喧嘩しつつも、みんなちゃんと乗り越えて強く成長していく点。そして、強大な悪の力が攻め込んでくる非日常の中、なにげない日常を大切に生きる少女たちの姿を通じて、日常の大切さを教えてくれる点。最近の作品では、乗り越えていく壁のバリエーションが多様化した印象ですが、その骨子はずっと受け継がれていますね。だからこそ見ていて安心感があり、一方でマンネリ化せずに新しい魅力を見せてくれる、そんなシリーズの一面を再認識できた気がします。

あと、作を経るごとにプリキュアたちの恋愛ってあまり描かれなくなった印象があったので(覚えていないだけ?)、なぎさと藤P先輩のエピソードとか見ると、なんか懐かしいですね。ところで、なぎさの靴下の片方はちょっとクサいという設定、当時の視聴者世代はどう思ったのでしょう。ちょっと気になる。

 

ふたりはプリキュア Splash star

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

2代目プリキュア。放送当時に見た印象は、初代より感動的なエピソードが増えたなぁというものでした。咲とみのりの仲直りと舞が描いた2人の画、加代と友也の人形劇、満と薫が運命に抗う一連のイベント、ほかにもいろいろ。無印やMHが年ごろの少女の日常に軸を置きつつ、その中に非日常的な演出をアクセントとして加えたのに対し、SSは感動的な要素に軸を置いていた、そんな感触が強かったです(中でも、2人の画の破壊力はヤバかった)。あとその点だと、BGMもめちゃくちゃいい仕事してましたね。

個人的には、やっぱり霧生姉妹のエピソードが思い出深いですね。プリキュアたちとの交流を通じて人の優しさや友情にふれ、ダークフォールの戦士として生まれた運命を変えるべく、そして世界の滅びを避けるべく動き出す、あの健気さは涙ものでした。パン屋や天体観測などいろんな交流エピソードがありましたが、中でもドロドロンが現れたときに薫がみのりをそれとなく逃がすために言った一言「濡れるよ。あっちに行こう」は、何年たってもよく覚えているくらい印象的でしたね。キャラフェの力で復活し、消滅しない奇跡を信じて、自分たちの力になってくれたプリキュアのために、今度は自分たちが力になるという展開は、個人的にシリーズ屈指の名シーンとなっています。

主人公周りのエピソードだと、このシリーズは家族関係の話が印象的でしたね。全シリーズ通して家族の話はありますが、妙に記憶に残っています。咲とみのり(と流れで舞も巻き込まれた)ケンカや、両親がスカウトされていた話。妖精、たしかチョッピだったかと思いますが、故郷を思い出して寂しかったのを、みんなに心配かけまいと言い出さなかったエピソードなど。あと、コミカル要素が初代より強かった印象もあるんですが、たぶん健太一家の影響でしょうね(笑)

 

Yes!プリキュア5/Yes!プリキュア5GoGo!

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

3代目プリキュア。プリキュアが5人になったり、そろっていなくても変身できたり、妖精が人に変身したり、いろいろ新しいことがありましたね。振り返ると、最近のプリキュアは同作のフォーマットがけっこう色濃く残っている印象なので、今に至るまでのシリーズの方向性を基礎づけた作品というイメージが強いです。

なんといっても印象的だったのは、ナイトメア。ビジネスパーソン、そして中間管理職の悲哀すべてを固めたようなブンビーは、まさにみんなのアイドル(だと勝手に思いたい)。「はぐプリ」で登場したのはうれしかったですね。そんなブンビーの印象が強すぎるからか、この2作は敵が今まで以上にコミカルな印象が強く残っています(GoGoはそこまででもなかった気がしますが)。実在の有名人が初めて登場したのも、たしかこのときでしたかね。

これまでの敵もそうでしたが、ナイトメアは今まで以上に、日常の些細だけど大切なことをふみにじる存在という印象が強かった気がします。夏祭りのようなイベント、目標に向かって努力すること、などなど。誰が言ったか忘れましたが、「お祭りごときでガタガタ言うんじゃねぇよ」ってセリフ、なぜかよく覚えてます。ストーリー自体も、カワリーノとの一戦で絶望に飲まれかけたとき、みんなが将来やりたいこと=夢と希望で絶望を跳ね除けたり、5のラストでみんなが自分の将来の夢を見つけたりと、作品全体を通じて、夢と希望の大切さが色濃く出ていた印象です。

また、同作は敵キャラ、というかブンビーが、ただの賑やかしで終わらなかったのが、個人的にお気に入りでした。カワリーノがガマオに黒い紙を渡そうとしたとき、「あれ(ガマオ)は私の部下」「あれは危険すぎる」と部下思いな一面も持っていたり。悪がただの悪ではなく、悪となった理由があったり、それに苦しんでいたり、そこから立ち直ったり、そうした展開は最近の作品で定番になりましたが、その原点とでもいいましょうか(SSまでの敵サイドをあまりよく覚えていないのもありますが……)

プリキュア側のエピソードとしては、初めての5人ということで、いろいろ新しい展開がありましたね。最近の作品も人数は多いですが、わりと早く仲良くなるのに対して、このころは関係性の構築にそこそこ時間をかけているのが印象的。のぞみとミルクがけっこう長らくトゲトゲしていたり。打ち解けた後にも、たまに衝突してしまうときがあるなど、人間関係がリアルだなぁと思ったのを覚えています。のぞみ、ココ、クレープ王女の関係、中でも王女がココに自分の気持ちを伝えるエピソードなんかは、ホント感動的でしたね。

 

フレッシュプリキュア!

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

4代目プリキュア。第一印象は、大人びたなぁという点。5やGoGoまでと比べて、特に変身後の印象がかなり変わりました。

同作の魅力は、なによりブッキーがかわいい!(おい)。プリキュア全シリーズを通じて、なんでか黄色い子にひかれやすいのですが(いつきとかきららとかほまれとか)、それに気づいたのは同作でしたね。という趣味丸出しな発言は置いておいて、同作は全体的に「家族愛がヤバい」の一言でした。特にせつなが桃園家に来てからのエピソード、そしてシフォンを助けるため、世界を救うために出発する直前、家族や町の人たち(ミユキやカオルちゃん)が見送りにくるシーン。そしてなにより、せつなを連れて外食に出かけたときの、あゆみの「一つ一つやり直していけばいい」という一言。せつなが桃園家をはじめ、多くの人や出来事とふれあって幸せとはなにかを知っていく姿は、とても感動的でした。そのほかにも、ブッキーがプレゼントしてくれたジャージなど、せつなが絡むエピソードはいつ見てもやっぱり良いですね。

同作は敵サイドのキャラクターが初めてプリキュアとなった作品ですが、最近のプリキュアだとちょこちょこ見られる、ちょっとだけ打算まじりでプリキュアになる子が初めて登場したのも、同作だったような気がします(プリキュアとして活躍すれば、あたしたち超有名人! byミキ)。個人的にこういう自然体な子が好きで、ミキのこのセリフで、今まで以上にプリキュアに親近感を抱いたのをよく覚えてます。

 

ハートキャッチプリキュア!

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

5代目プリキュア。人々のこころの種を集めて(ハートキャッチ)、こころの大樹を甦らせる物語。人々のさまざまな悩みや不安にふれ、人として大切なことを学んでいく、つぼみたちの成長物語ですね。正直、最初はシリーズの中でも苦手な作品でした。個人的に人が亡くなる話があまり好きではないので。

最も印象的だったのは、それまでの主人公像から大きく変わった点。それまでのなぎさやラブの主人公像の大部分は相棒のえりかに委ねられて、つぼみは大きく違う感じになりましたね。過去作は、プリキュアに変身した直後でも、みんな敵に立ち向かいましたが、つぼみは怖くて逃げ回り、シプレとコフレから「史上最弱のプリキュア」とまでいわれてしまい……。でも、最終盤デューンとの一戦では、憎しみに囚われかけたゆりを力強い言葉で諭して正気に戻すなど、最も大きく成長した主人公だった気がします。最終決戦なんかは、演出とBGM、そして宇宙での最終決戦という壮大なスケールもあいまって、もういろいろヤバかったです。

プリキュアはシリーズを通して家族愛や友情、夢や希望の大切さを教えてくれますが、同作は特にその尊さが詰まった作品だった印象です。それまでの作品はストーリーがわりと直線的でわかりやすかったのに対して(子ども向けの作品ですし)、同作はムーンライトの過去の話が大きな比重を占めるなどバックストーリーが厚くなったといいますか、それによってより感動的な作品に仕上がっていた気がします。ゆりの心の花に力が戻るまで、本当に長かったぶん、彼女がモデルの話を引き受けたときの感動は大きかったですね。

放送当時は、キャラクターの内面の描写というか、不器用という愛らしさが印象的だったのを覚えています(同作以降、そういうエピソード増えた印象?)。将来の夢や他人との関係性などで思い悩み、それを一人で抱えこんで壁にぶつかる、とか。つぼみも、ゆりも、いつきも。ストーリーも、人々の悩みや不安からデザトリアンが生まれ、彼や彼女はプリキュアに救われたのを機に悩みや不安と向き合い、前向きになるというのが基本的な流れだったので、その印象がより強いですね。そんな中で、思ったことをついつい口に出してしまったり、みんなの悩みを解消しようと頑張るも失敗してしまったりするえりかは、見ていて気持ちの良いキャラでした。でも、4人の中でいちばん好きなのは(みんな好きだけど)いつきなのだ。ごめんよ、えりか。

 

スイートプリキュア♪

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

6代目プリキュア。最初「sweet precure」だと、けっこう長いあいだ勘違いしていました(苦笑)

思えば、いろいろ独特な作品だったなぁという印象です。なによりインパクトがあったのは、主人公の2人が最初は(表向き)仲がよろしくないという点。序盤は喧嘩ばかりで心がバラバラ、息が合わないこともしばしば。そんな2人がマイナーランドとの戦いを経て、セイレーンたちに何度も仲違いさせられつつも、少しずつ互いを理解して絆を深めていく姿は、見ていてハラハラしつつも(奏は「響と友達か自信がない」と、いきなりプリキュアを辞退しようとしますし)、でもとても魅力的でした。

しかし、序盤は本当に些細ないざこざが多かったですね。響と奏、響たちに辛辣なアコなど。そんな彼女たちが、ぎくしゃくしながらも少しずつ距離を縮めていく様は、ほかのシリーズ作にはない新しい魅力だった気がします。ストーリー全体を通じても、ミューズがメフィストを守ろうとした一件から「プリキュアが戦う理由」をみんなが考えたり、ノイズを倒すのではなく"救う"ために立ち上がったり、「相手を受け入れる」ことの難しさや尊さが、これまで以上に強く描かれていたように感じます。だから最後に、ピーちゃんとして甦ったノイズを、悲しみから目を背けるのは本当の幸せではないと4人が受け入れたのは、個人的にとても象徴的でした。

ちなみに、筆者はどの作品でもだいたいプリキュアの中にその作品で一番好きなキャラクターがいるのですが(みんな好きではありますが)、この作品だけ唯一の例外で、和音が一番好きでした。いつ変身するのかなぁとソワソワしてました。4人ともごめんよ(苦笑)

 

スマイルプリキュア!

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

7代目プリキュア。「Yes!プリキュア5」以来の5人組。同作の一番の思い出は、自分がとんでもなくジャンケンに弱いと気づいたことです(苦笑)

物語としては、どんな絶望を前にしても、前を向いて歩き、乗り越えていくことの大切さ・尊さを教えてくれるウルトラハッピーなストーリー。「スマイル」の名の通り、同作はみんなとっても仲が良かったなぁというのが第一印象でした。ほとんど(というかまったく?)喧嘩しなかったですね、みんな。

みゆきはつぼみと同じく、アカンベェを前に逃げ出してしまったり、必殺技を外してしまったり、決めポーズ取ったところを不意打ちでふっ飛ばされたりと、最初はちょっと頼りない感じでしたが(というか、年ごろの女の子にあんな連中に立ち向かえというほうが無理な話だから、むしろ自然ですが)、そんなコミカルなところがまた面白かったですね。敵サイドも毎作ちょいちょい笑わせてくれますが、同作は今まで以上にその面が色濃く出ていた印象です。というか、ウルフルンたちは人間世界を楽しみすぎな気も……(笑)

ただ、ジョーカーが出てきたあたりから一転、どんどんきな臭い感じになっていったのが思い出深いです。特に初めて対峙したときの恐怖の表情とか、最終話でピエーロに追い詰められたときの絶望の表情とか、みゆきたちが恐怖する表情の作画が妙に迫力あったのを覚えています。そうした諸々があったからこそ、ウルトラハッピーなストーリーがより際立った、そんな印象です。

5人で出場した運動会、ジョーカーにデコルを奪われたとき5人に再び勇気を与えたキャンディの短冊、因縁ある幹部とのタイマンでそれぞれ自分にとって大切なものを再認識してウルトラキュアデコルを覚醒していく最終盤など、印象的なシーンがたくさんあった同作でしたが、個人的に最も印象に残っているのは、キャンディでした。怠け玉に捕らわれた4人を助けるために、その中へ飛び込んだみゆきを追って自分も飛び込んだり、みゆきがジョーカーに追い詰められた時、アカンベェから彼女を守るために体を張って守ろうとしたり、いざという時に勇気を見せる姿がホントにカッコよかったですね。中でも最終話、絶望に屈しかけた5人を励ましたキャンディが、決戦後の別れの段で誰よりも号泣してごねたのは、なによりもキャンディの強さや健気さをよく表している気がします。

 

ドキドキ!プリキュア

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

8代目プリキュア。個人的に最も好きなシリーズ作品です。とりあえず完璧超人のマナちゃんがかわいすぎるので。

同作は全体的に雰囲気が明るく、ポジティブな印象が強いです。そのため全体的に終始、安心感がありました。テーマ自体がそもそもそういう設定ですが、特にマナのキャラクター性が大きく影響していた気がします。ジコチューを説得しにかかったり、誰彼かまわず助けてしまう"しあわせ王子"だったり、隠し事ができなくてプリキュアになったことを六花にあっさり話してしまったり、どんなシーンでも「そうだよね、マナちゃんならそうするよね」「よかった、やっぱりマナちゃんはマナちゃんだった」という安堵感を覚える、そんな感じ。最終盤、自ら全世界に向かって正体バラしたのは正直ちょっと笑いましたけど、あれなんかはそんなマナちゃんを象徴するようなシーンだったように思います。

マナちゃんがそんな完璧超人のためか、同作はほかの4人のサイドストーリーがけっこう厚めに作られていた印象です。六花の嫉妬、ありすの過去、まこぴーのアイドル引退宣言や亜久里の授業参観などなど。特に後半はたくさんの感動が待っていましたね。まこぴーがレジーナのために歌うエピソードや、ハートがレジーナを取り戻そうと抱きしめるシーンなんかは、涙が止まりませんでした。序盤から中盤は正直、従来作以上に際立ったところはなかったようにも感じたのですが(よくいえばまとまっていた、穿っていえば尖った部分がなかった、といいますか)、とにかく敵も味方も含めて全体的にとてもキレイで、当たり前のメッセージ(好き=愛の尊さ)を当たり前に伝えているだけなのになぜか泣ける、そのシンプルな破壊力を持ったストーリーに思い切りやられて、終わってみれば一番好きな作品になっていました。

敵サイドが全体的にコミカルだったのも、お気に入りでした。特に戦闘面は、ほかの作品よりもコミカルな面が色濃く出ていた印象です。ひつじが1匹、ひつじが2匹とか、野球とサッカーの対決とか、ガラケー姿のベールとか(ビーストモードは全体的にコミカルでしたね)。そういえば、イーラたちはなんでボーリング場を拠点にしていたのだろうか。

あと水彩画タッチのCMアイキャッチと後期EDの2つがめちゃくちゃ好きでした。後期EDは、あの壮大な感じがたまりませんね。全EDの中でも1、2なくらいお気に入りです。

 

ハピネスチャージプリキュア!

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

シリーズ10周年作品にして、9代目プリキュア。魔法を殴って飛ばすなど、戦闘スタイルの拳法感がより際立った一方で、フォームチェンジの影響でコミカルな面も際立った、いろいろチャレンジングな作品だった印象です。目からビーム出るし。でも、最初は全体的にコミカルな印象もそこそこだったプリキュアたちの戦い方や立ち居振る舞いが、それぞれの戦いにかける思いを知ったり、ブルーのミラージュに対する思いを知ったりするうちに凛々しくなっていくのが、とても印象的でした。

作品のテーマがストレートに「愛」というのも、個人的には今までにない感じで新鮮でしたね。どの作品でも大なり小なり基本的に盛りこまれるテーマのひとつではありますが、同作においては、誠司ーめぐみー神様の三角関係とか、プリキュアたちに告白するキャラクターとか、失恋の苦しみとか、実にさまざまな愛のかたちが描かれました。あと、いおなが心を開くまでに2クール近くかかるなど、同作はチームとしてまとまるまでの過程もけっこう独特でしたね。

プリキュアの衣装は、変身ヒロインというよりは、どこかアイドル衣装っぽい感じで、個人的には歴代でもかなり好きです。「正体が他人にバレてはならない」という定番ルールのほかに「プリキュアは恋愛禁止」という決まりがあるのも、どことなくアイドルっぽい。

キャラクターでは、黄色のゆうこも好きなのですが、同作ではひめが一番好きでした。「なんでも言うこと聞いてくれたり、友達って便利!」「友達ができたのにサイアークにかなわなかった!」とか言い出したり、上から目線に喜びを覚えたりと、最初はおいおいという感じの子でしたけど、ゆうこのアメにデレデレだったり、ここぞというところで勇気を振り絞れる心根の強さだったり、幅広い魅力を見せてくれました。

特に同作は、めぐみがアンラブリーやレッドたち悪の言葉に揺らぐなど、キャラクターが全体的にほかの作品より等身大で描かれている印象で、そんな中だからこそ"等身大の"ひめの強さが、より際立った気がします。赤いサイアークが初めて現れたとき、めぐみのピンチに駆けつけたひめがサイアークに豪快な頭突きをかますシーンは、個人的にシリーズ屈指の名シーンとして思い出深いです。

 

Go!プリンセスプリキュア

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

10代目プリキュア。なによりも印象的だったのは、敵サイド。久しぶりに上下関係が強いというか、序盤から敵方にコミカルな雰囲気がまったくなく、定番の三幹部によるコントっぽい絡み(作中では「三銃士」ですが)もほとんど見られませんでした。セミのゼツボーグとロイヤルフェアリーのいざこざ、猫のお茶会に乱入したシャットなどが、ちょっとコミカルだったくらいでしょうか。雰囲気が軽かった敵キャラ、実質シャットだけでしたね。もっとも、榊原さんがトップを演じる組織がコミカルだと、正直ちょっと困惑した気もしますが……。

ストーリー展開も、けっこう変わりましたね。これまでなら、三幹部が何度もしつこく攻めてくるも返り討ちにあい、やがてパワーアップを経てプリキュアたちを追い詰めるも、最後は倒されて改心や転生に至る、というのが基本フォーマットでしたが、同作ではクローズが早々に離脱したり、ロックがキーを奪ったり城をゼツボーグ化して襲来したりと強キャラ感にあふれていたり、新たな見せ方がけっこう盛り込まれていた印象です。ロックがディスピアにかわって王になるという野心をたぎらせるなど、敵方にいろいろ動きが出ていたのは、とても面白かったです。

あと、悪がちゃんと悪をやっているためか、同作は作品全体としてのまとまりが凄かった印象です。全体的にネガポジのメリハリが利いているといいますか。EDも作品コンセプトとのシンクロ具合でいくと、それまでで一番じゃないかなぁと思えるくらいの完成度の高さを感じましたし(ダンス、メロディ、歌詞、それらが合わさったときの統一感など)、なんかもうとにかくプリンセス感満載という、そんな作品でした。

きららみたいなプリキュアも、思えば初めてですかね。明るい? 前向き? テンションが軽い? ぜんぶそうなんですけど、でもそうじゃない、なんか不思議な雰囲気をまとっている、今までにいないプリキュアだった気がします。どんどんやわらかくなって、デレていくのが、とにかくかわいかったですね(そこまで露骨にはデレませんけど)。休業とドリームファッションショーの話は最高でした。はるかの夢を追い続けてほしいという言葉に、きららがステージに上がることで応えたときには、もう涙が止まらんでした。あーやっぱり自分は黄色い子にひかれやすいのだなと再認識した作品でもありました(笑)

あとキャラクターでいえば、忘れられないのが、ももか。ももかがとにかくかわいかったのも、同作の良い思い出です。

 

魔法つかいプリキュア!

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

11代目プリキュア。とりあえず、みらいがかわいい。それだけでおなかいっぱいになれる作品でした(笑)

最初は2人・後に3人と、久しぶりに少人数体制となった同作。一番印象的だったのは、OPからEDまでを通して、そして作品全体を通じて、とにかく「楽しい」という雰囲気にあふれていたなぁという点。それまでの作品でも、プリキュアたちがなにかを楽しんでいるシーンはいくらでもありましたが、どこか大人びた雰囲気というか、なんらかのメッセージ性というか、そこに込められた別のなにかが印象に残るといった感じだったんですが、同作はなにをするにしても、とにかく「みらいとリコが楽しそうでうれしい」という印象が最も強く残る作品でした。

楽しそうという点でいうと、忘れられないのが前期のEDですね。2人とモフルンがめちゃくちゃ楽しそうで大好きです。これまでのEDの多くは、各プリキュアが独立して歌って踊ってという印象だったんですけど、同作の前期EDは2人がシンクロしたり、お互い見つめあったり、自由気ままだったり、純粋に自分たちが楽しんでいる感じがして、とても好きでした。チームとして完成されたミュージシャンのライブパフォーマンスみたいなEDが従来作。とにかく自由気ままに楽しもうといった感じのEDが同作といったイメージでしょうか。

また「いつも2人いっしょ」という印象が、とても強い作品でもありましたね。2人で一緒に変身したり魔法を使ったりと、特に序盤は全体的にそんな感じ。ドクロクシー戦で、ドクロクシーが世界中の力を取り込んで"力を合わせた"のに対し、2人が本当に"力を合わせる"とはどういうことかを示してドクロクシーを倒すという展開は、その象徴的なシーンだった気もします。

そして同作のラストは、いつにもまして破壊力がやばかったです。途中までは珍しくそこまで泣かなかった作品だったのですが(ほぼほぼ楽しんで見ていたので。大泣きしたの、はーちゃんが家を飛び出したところくらい?)、ラストの奇跡には涙が止まりませんでした。それまで「楽しい」という雰囲気が全面に出ていて、ここしばらくの作品より丸っこい? 小動物感あふれる?(なんだそれ。苦笑)ビジュアルもあいまって、ふわふわほんわかした作品という印象でしたが、最終回で時間が飛んで大人びたみらいが登場して、もうあのときのみらいとは違う感じで、でも最後に2人に会いたいと"あの呪文"を唱えたとき、成長して外見や性格が大人びても、やっぱり根っこのところは、あのときのみらいのままなんだなと思って、号泣しました。

 

キラキラ☆プリキュアアラモード

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

12代目プリキュア。1話で前期のOPを見たとき、今までより落ち着いた雰囲気になっていて(動きやストーリー性が落ち着いた一方で、おしゃれさというか愛らしさというかがアップした印象でした)、どんな作品になっているのかなぁとワクワクしたのを覚えています。

同作の印象は、この"ワクワク"というのがピッタリだった印象です。スイーツに含まれる人を元気に幸せにする力「キラキラル」を操り、世界を元気にする伝説のパティシエというプリキュアの設定。スイーツと動物を組み合わせたコンセプト。最初は特定のキャラクターがいない敵勢力。ゆかり、あきらみたいな、今まであんまり見かけなかったタイプのプリキュア。戦闘中のキャラソン。学校生活がほとんど描かれなかった点(基本みんなお店にいる)。ED後のお菓子教室。ほかにもいろいろ斬新な要素が多くて、先の読めなさ、予想できなさが、とても新鮮でした。プリキュアって、個人的には見ていてすごく安心感がある作品なのですが(ドキプリのところで書いたように)、同作は良い意味でその前提が覆された感じでした。あと、敵幹部からコミカルな遊び要素がほとんどなくなったことで、作品全体としてよりメッセージ性が強まったというか、引き締まった印象もありましたね(コミカルだったの、終盤のエリシオくらい?)

自分の"大好き"という気持ちの大切さを軸としたストーリーは、全体的に"より身近な物語"という印象が強かったです。大好きが原因で嫉妬や憎しみを募らせてしまって闇落ちしたジュリオ、誰からも愛されずに孤独に苦しんでいたところを突かれてノワールについたビブリーなど、敵サイドの事情からも"大好き"が生み出すネガティブのリアリティが多少なり見える気がして、初見時はけっこう生々しい作品だなぁと思ったのを覚えています。

特に強く印象に残っているエピソードは、いちかとお母さんのエピソード。何度見ても涙が止まらなくて、お母さんがいちかを抱きしめたあたりからエンディングまでがどんなシーンなのか、正直いまだによくわかっていません(苦笑)。あと、あおいたちの園部のためのラストソング。声を失ったあおいが文字通り心で歌うという演出は感動的でしたね。

あと、みくちゃんがかわいすぎたのと、シロイルカいちご大福がめちゃくちゃうまそうだったのを、よく覚えています(笑)

 

HUGっと!プリキュア

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(画像は東映アニメーション公式サイトより引用)

13代目プリキュア。久しぶりに敵が社畜になった、素晴らしい作品。しかもブンビーたちのとき以上にブラック企業感が出ていて、とてもいい!(おい)。(猛)オシマイダーの消滅時のセリフや、みんなつけてる社員証、敵幹部の発注セリフなど、しっかり社畜として貫かれているのが良かったですね。

同作の一番の印象は、なんかもう全体的にまとまりがすごい、透明感がすごいという点でした。家族愛や友情の見せ方、セリフ回し、BGM、声優さんの演技など、もろもろの仕事ぶりが半端なかったです。ストーリーの進捗がゆったりした印象もあり、従来作以上にみんながじっくり関係を築いていく感じがしたのも、よく覚えています。

同作の敵サイドも前作同様、なんらかの理由があって闇落ちしましたが、その理由がより身近になった点、彼らがもともと普通の人間だった点など、より"身近な闇落ち"として描かれているのが印象的でした。オシマイダーという敵も、その名前をはじめ、自分が「おしまいだ」という人間の内面が力の源となるなど(チャラリートは未来を失い、パップルは愛を失い……)、その印象をより強める設定になっているなぁと感じましたね(敵側のバックストーリーもより厚くなった印象)。そんな敵サイドが浄化されて、ちゃんと改心していきますが、最近の悪役は悪のままで終わらないのが、個人的に好きです。

プリキュアサイドとしては、同作は特に個々人の気持ちや価値観など、内面が深く絡んだエピソードが印象的でした。正確には、個々人のエピソードの背景、事情がより複雑化した印象。ほまれが一度はプリキュアになれず、その後にはなのエールを拒絶するなど。ルールーとえみるが1つのプリハートを取り合う形になるなど。そんな彼女たちを救い、そして支えるのが、シンプルな「エール」というのが、個人的にはとても印象深かったです。難しく考えることはない、大切なことはこんなにシンプルなのだと、教えられているみたいでした。そんなエールが奇跡(5つ目のプリハート)を呼ぶ20話は感動的でしたね。

そして案の定、筆者は黄色枠のほまれにベタぼれでした(笑)。全体的にやばかったですが、中でも43話は涙が止まりませんでした。あと、えみるとルールーがホント健気でかわいい。特に17話。ストーリー、はなの「友情のジャマすんなー!」、そしてED(キミとともだち)、などなど。そのほかにも、ツインラブの絡むエピソードは全体的に涙腺が危なかったですね。41話なんかも。

あと、ラストのはぐたんの「みんないっしょ!」「ハリー、ママは?」からラストまでも、涙が止まらんでした。特にルールーが歌い出したときは大変でした。

 

(疲れてしまったので、残りは暇を見て……)

ちょっと疲れてしまったので、いったんここまで……「スタプリ」「ヒープリ」「トロプリ」は、暇を見て追記します……。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。