- 今の会社に入ってから全く運動できなかった関係で、体力がなくなり、休みの日にぜんぜん起きていられない件(苦笑)。よく心技体といいますが、やっぱり心や技術より体が一番大事だなと改めて実感します。
- なぜかアカウントが生き残っていたのと、たまにメールで質問をいただくので、マシュマロ復活させました。どうでもいいですが、子どもの頃、ヨーグルトにマシュマロ入れて冷蔵庫で冷やす食べ方にハマってました。
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サーチコンソール(以下、サチコ)の使い方は人それぞれだと思いますが、そもそも世の中の人や会社は、どういう使い方をしているんでしょう? ニートの頃に仕事を手伝っていたSEO業者さんは、毎月月初に先月と先々月の各指標の差分をとって、クエリやページの伸びた落ちたなどを報告していました。このあたりがオーソドックス?
個人的には、以下のような使い方が多いでしょうか。
- 新規の記事ネタの掘り起こし
- 要リライト記事の精査
- 既存記事の横展開のアイデア調査
サチコは検索の全体的な動向が見えるので、ネタの新たな視点を探すなど、未来の話で使いやすいです。一方で(冒頭のような)先月の状況分析など、過去の振り返りでサチコを使用することは、ほとんどありません。
余談として、後者はGRCを使うケースが多いです。そこにサチコのデータを紐づけるくらいでしょうか。
- GRC:既存コンテンツの状況確認(過去の話)
- サチコ:新規コンテンツの掘り起こし(未来の話)
こんな区別ですね。
では、具体的にどうやるのかといいますと。
もちろんクエリを漠然と眺めているだけでは何も分かりませんし、そもそも分かりにくいので、いろいろ整形します。個人的には、バブルチャートに落とし込むことが多いでしょうか。
こんな感じですね。サンプルなので、ラベルは適当です。だいたい縦軸にCTR、横軸に検索順位、バブルに表示回数を取ります。
たとえば、左下のほうに黄緑色の大きいバブルがあります。こいつの具体的なデータは以下。
- 表示回数:110,000
- CTR:4.50%
- 順位:3.0
たくさん表示されている上に検索順位も3位と高め。でもCTRが低いという、なんだかもったいない状況です。言い換えれば、このクエリに該当する記事があればそいつをリライト(というかタイトルとディスクリプションの精査)、なければ新規で書き起こせば、流入を増やせる可能性があります。
逆に、CTRと検索順位が高いのに表示回数が少ないバブルのクエリは、横展開のアイデアがあれば、こちらも流入を増やせる可能性が高いですね。もっとも、小ネタをいくつか出しても非効率なので、大ネタがありそうか、小ネタだけど数を出せそうか、そのどちらかに該当しないと厳しいですが。
ちなみにバブルチャートを作るとき、サチコのデータをそのままは使いません。ジャンルや属性で分類しておきます。そしてグループごとにSUMIFで表示回数を、AVERAGEIFでCTRと順位の値を整理して、これをグラフ化します。そうしないとバブルが大きくならず、グラフ化したところで役に立たないのと、バブルが多すぎて見にくいからです。
そしてバブルチャートでジャンルごとの大まかな傾向を掴み、狙い目のジャンル・属性を見つけたら、そこに含まれるクエリを個別に確認する、基本的にはこんな動きです。
このグルーピングをいかに行うかが、分析の精度を上げる肝ですね。
たとえば、明らかにノイズとなるワードは除外します。有名人の名前単体のクエリなどですね。「大谷翔平」のように名前単体で検索する人は、公式サイトやwikipediaのようなサイトを探しているケースが多いと考えられるので、だいたいサイトとの親和性が低いです。必然CTRも低いので、これをグループに含めてしまうと、平均CTRの計算に異常値が混ざる=精度が落ちます。
また、クエリの個別確認もいろいろ注意が必要です。
たとえば「サチコ 使い方」のようなクエリ。一言に「使い方」といっても、サチコの登録方法、クエリの分析方法、URL検査の使い方など、いろいろあります。
全ての可能性に対して記事を打てる余裕があるなら、細かいこと考えないでさっさとテストしてしまえば済む話ですが、そこまで予算や時間に余裕がある会社もないかと思うので(ただでさえこの1〜2年はWebメディアにとって厳しい状況ですし)、なるべく可能性の高いテーマを探ったほうが良いかなと。
このあたりはクエリを眺めているだけではなかなか見えてきません。そのクエリと親和性がありそうなサイトを探して、どんな記事を出しているかチェックするなどしたほうが、個人的には早い印象です(精度の面でも)
といった感じで、サチコのコツと言えるほどのものではないですが、こんなところでしょうか。ほかにも色々やってはいますが、メインの使い方はこれくらいです。走り書きなので、あとでちょこちょこ書き直すかもしれません。
とりあえず、そんなところです。
眠いので、寝ます。