swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

"頭で理解する"と"頭に理解させる"

近況
  • 土曜日から夏休み、11連休中です(笑)

 

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というわけで、土曜から夏休みです。11連休。上期の追い込み時期に悠々と休みまくるあたり、会社に対する忠誠心ゼロ。もっとも、シルバーウィークすべて出勤したり、ここまで毎月200時間残業だったりして、上長から「頼むから休んでくれ」といわれたので問題なし!(笑)

というわけで、寝不足を解消しつつ、いそいそ創作に励んでおります。でも、秋の応募には間に合いそうにない……。

 

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このあいだ仕事でキャッチアップのコツという話になりまして。

事の発端は、2021年度の筆者の成績。手前味噌な話で恐縮ですが、部署内唯一の12ヵ月連続達成、月によっては300〜400%達成という感じで、中途入社1年目でその意味不明な数字はなんやねんという流れから、キャッチアップのコツを教えてほしいという質問に至りました(ちなみに、他のメンバークラスは社歴1〜6年くらい)

 

キャッチアップにコツなんかあるのかと個人的に不思議なのですが、実際どうなんでしょう? もしあるならむしろ自分が教えてほしいくらいなのですが……。

ただ、これまでの仕事人生の結果論として、たしかに人よりキャッチアップが速い自覚はありまして、ということはコツ的な何かを無意識に実践してきたのかなと思ったり思わなかったり。

とはいえ、特別"コレ"ということはやってはいません。ビジネス書は嫌いだからいっさい読まないですし、業界のネット記事も見ません。だから最新の業界事情や技術は知りませんし、これまで一つの業界に3年以上いたことがないので、最新じゃない知識も大したことありません。

 

ただ言い換えれば、その会社で何を身につけるにしてもゼロベースとなるので、だからこそ、なるはやで会社が求めるレベルかそれ以上の人材=目標数値を達成できる人材になることは意識しています。

もっと具体的にいえば、社員のミッションは事業を通じて売上に貢献すること。それさえ達成できれば、別に知識やスキルがなくとも別にいいのではくらいに気楽に考えています。身も蓋もない言い方をすれば、筆者は仕事のために勉強するのが嫌いで、会計知識に関する勉強以外は意地でもやりたくないので(おい)、勉強しなくても目標数値を達成できる人材になる一手として、あえてゼロベースに自分を置いているといった感じです。

 

早い話、会社で実績を上げるために必要なハウツーはその会社の中にある(はずな)ので、それを収益効率を最大化した上で運用できる人材になるのが、いちばん手っ取り早く成果を上げる方法だと思っています。当然その方法は会社によって違うので、自分で調べたり気づいたりするしかないわけですが。

では、それを「収益効率を最大化した上で運用できる人材になる」にはどうすればいいのか。

個人的には、とにかく量を重ねることだと思っています。自分が気づいたその会社で利益を上げるコツをとにかく何度も試してみる、ただそれだけです。

 

なにかを身につける段においては、大きく2つの視点が大事だと思っています。

  • 頭で理解する
  • 頭に理解させる

先の話でいえば、

  • 頭で理解する:会社で実績を上げるために必要なハウツーを知る
  • 頭に理解させる:収益効率を最大化した上で運用できる人材になる

といった感じでしょうか。

理解には上の2種類があると思っていまして、特に重要なのは「頭に理解させる」ことだと考えています。このフェーズは、たとえば以下のような状態になるために欠かせないのではないかなと。

  • 意識的にやっていることを、無意識にできるようにする
  • 言語化された理論がカバーできない部分を補う感覚を身につける

ほかにもいろいろありますが、面倒くさいので割愛。以下、後者を軸に話を進めます。

 

たとえば、筆者の仕事(webメディア運営)では、当然PVを稼ぐのが重要です。そのため、毎日どんな記事を出すと流入がより増えそうかなと悩むわけですね。

当然そこには知見があります。「このジャンルの記事は来る」「このジャンルは何時に出すのが良い」「ユーザーはだいたい何時ごろから何時ごろまでサイトを訪れる」「何時はゴールデンタイムだから、そこまでに強い記事を出しておいたほうがよい」とかいろいろ。

ただ、こうして言語化された知見は、あくまで過去の経験則に基づいた仮説に過ぎません(闇雲に考えた仮説より確度は遥かに高いわけですが)。当然そこから外れた結果が出るケースもあります。

では、なぜ外れるかといえば、言語化された理論には少なからず穴があるからです。

 

この穴とは?

たとえば「グルメというジャンルは流入が来る」という知見があるとしましょう。ではそれに基づいてグルメの記事を出しまくればいいかというと、そう話は簡単ではありません。ハンバーガーチェーンの紹介記事は来ても、ファストカフェチェーンの紹介記事はこないかもしれない。ラーメンの人気ランキング記事はきても、うどんの同記事はこないかもしれない。

こうしたハンバーガーやラーメンといったより細かい視点から見る場合、「頭で理解したこと」だけでは、だいたい太刀打ちできないケースが多い気がしています。

そこで大事になるのが「頭に理解させたこと」ですね。要は感覚です。「なんとなくこれはきそう」とか「これはダメそう」といった感覚。

 

当たり前ですが、感覚は外れる可能性があります。だからこそ、感覚"だけ"に頼るのは極めて危険です。よって一般的には、きちんと「なぜそうすると結果が出るのか」という根拠をもって仕事をしましょう、といわれるわけですね。

ですが、その根拠に基づいた上での感覚の運用は、個人的には仕事で絶対に必要だと思っています。言い換えれば、「頭に理解させた」その感覚を運用するために、「頭で理解した」根拠によって、事故の可能性を減らす必要があるといった感じです。

 

では、この感覚(厳密には「頭に理解させる」べきこと)を身につけるには、何が必要か? それが「量」だと思っています。とにかく試す、実験する、これだけ。

このあたり取り組む仕事の「質」、具体的にはプロジェクトの規模や変数などを高めれば効率的に習得できるのかもしれませんが、個人的にはあまりその感覚がありません。むしろ小さい取り組みでもいいから「量」を重ねたほうが結果的には早いと思っています。大きな仕事や変数の多い複雑な仕事は、それだけノイズも多いですし進捗も遅くなりがちなので。大事なのは、スモールステップ、スモールサクセスな気がします。

そうしてとにかく量をこなしていると、頭が勝手に理解します。これが「頭に理解させる」ですね。もちろん漫然と仕事をこなしているだけでは、その段階は訪れないので、そのあたりもいろいろ考える必要はありますが。

 

ただ、最近のご時世的には、この「量をこなす」というのが難しい気もします。

筆者は純度100%で根性論の人間なので、9ヵ月連続で残業200時間とかも(思うところはありますが)やれといわれればやれるくらいには「量」をこなせます。当然それだけ働けば、ほかの人よりさっさといろいろ身につきますし、仕事もこなせるようになります(もっとも、入社1年目は後半3ヵ月だけ残業200時間だったので、1年目の成績と残業はあまり関係ないですが)

言い換えれば、今のご時世は相手が「頭で理解できる」ように指導する重要性がより高まっているのかなという気もします。筆者のように、頭が勝手に理解するまで量を重ねて、それを後から言語化するという方法は、たぶん古いのでしょうね。

しかしそうなると、個人的には、自分が「頭に理解させていた」ことを、世間はいったいどうやって教えているのだろうと、ちょっと興味があったりなかったりもします。

 

なんかいろいろ思うがままダラダラ書いてきたので、もしかしたら後で書き直すかもしれません。

というか、キャッチアップの話をしていたはずなんですけど、途中でなんか話が変わってますね。「お前の仕事はなにか言ってみろ」と問い詰めたくなりますね。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。