swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

リード文で読み手の興味を"喚起"する必要はあるのか

近況
  • 卒業証明書の申請で、久しぶりに大学へ行きました。こんなご時世だからか、ガラガラでした。事務関連の施設以外は漏れなく入館禁止。ところで、ネットで申請できないものでしょうか(郵送申請ができるならできるはず)
  • 久しぶりに「WORKING!!」視聴。ボコデレはいつ見てもかわいい。
  • めちゃくちゃ久しぶりに「カードキャプターさくら」見てますが、今でも全く古く感じないのは、世代や流行を問わない魅力があるということなんだろうなと感じます(自分がCLAMPの作品を好きなだけな気もしますが。笑)

 

     *

 

ウマ娘の話ばかりになりそうなので、たまには違う話でも。あ、昨日の今日ですが、グラスワンダーの育成が意外なほどあっさり完了しました(笑)

というわけで、リード文の話です。

 

ここ最近、何人かに頼まれてクラウドソーシングでライターを募集したのですが、応募原稿のリード文が金太郎飴のように同じで興味深いです。具体的には、以下の2つのいずれか、あるいは両方が入っています。

  1. 「こんなお悩みはありませんか?」などの同意を求める表現
  2. 「この記事を読むと、こんなことが分かります」などの要約

おそらくライティングについて書いているブログなどで「リード文はこう書くべし」といわれているのだと思いますが、個人的には「うーん」と思ってます。

 

こうした表現を入れるのは、おそらく読者の興味を喚起するためだと思います。具体的には、1は「そうそう」、2は「それが知りたかった」と読者に共感してもらい、自分の求める答えがここにあると知ってもらい、離脱を防ごうとしているのでしょう。

でも、もし目的がそれなら、1は不要で、2は答えを書いてしまったほうが早いと思うんですね。

 

1が不要なのは、その共感はタイトルとディスクリプションの仕事だと思うからです。読者はそういう悩みがあるから、記事のリンクをクリックします。つまり、悩みは記事にたどり着くまでの動機として機能(言い換えれば、読者はその時点でいわれなくても悩みを自覚)してします。

では、記事にたどり着くまでに読者が目にするのは、なにか? タイトル、ディスクリプション、アイキャッチ、読んだ人の感想などでしょう。先に挙げた悩みを軸に訴求する場合、これらを上手く使ったほうが良いと思います(特にタイトル。なにはなくともタイトル。これで9割、決まると思ってます)

 

もちろんリード文で改めて再認識してもらうことに全く意味がないとは思いませんが、べつにわざわざ文字数を割くほどの効果はない気がします。むしろ書くなら、結論を書いてしまったほうが効果的じゃないかと。それが2の話。

この2について書いている記事の大半は、「この記事を読むと、リード文を書くコツがわかります」など、匂わせる書き方をしてるんですよね。でもこれって、CMで結論を引き伸ばすテレビみたいで、個人的にはいかがなものかと思います。むしろ読者をイライラさせるだけじゃないかなと。読者は早く本題を知りたいのに、それをあえて隠して焦らす冗長な表現は、悪手でしかないんじゃないかなぁと。

むしろ「リード文のコツは●●です」と具体的な内容を列挙したほうが、読者の興味を喚起できる気がします。そのコツが読者の知らない意外性あるものなら余計に。で、後でそれぞれの詳細を書く。言い換えれば、リード文で必要なのは興味の喚起ではなく深耕です。

 

余談ですが、よく「記事を書くときにはリストなどを使って構造化し、読みやすくしよう」という教えを見ますが、部分的に構造化する話はしていても、構成を構造化する話をしている記事は、ほとんど目にしません。でも、実際は後者のほうがずっと大事だと思います。読みやすさや内容の理解度に大きく影響するの、こっちなので。

余談ついでに、もうひとつ。この手のリード文は、どことなくアフィブログ臭がして(100%主観ですが)、リード文を見ただけで離脱される危険もありそうなので避けています。

 

もちろんそれ以外にも、たとえば「この人、信頼できる」と感じてもらうなど、リード文でやらないといけないことはいろいろありますが、面倒臭いので、とりあえず、こんなところで。

眠いので、寝ます。