swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

残業した分、休める制度できないかな

近況
  • いまさら『灼眼のシャナ』の1巻を読みました(笑)
  • 仕事でちょっと確認したいことがあって、久しぶりに「LIVE A LIVE」をプレイしました。幕末編の竜馬の土佐弁、野村哲也さん翻訳だったんですね。

 

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えっちなゲームの話ばかりなのもなんなので、たまには別の話でも(同人エロゲー上半期ベストバイ10作品とか書きたいんですけど、アカウント消されそう。笑)

 

知人から「知人の社長が、社員に逃げられたと嘆いててさ」という話を聞きました。曰く、社員12人のうち3人が、残業が嫌になって辞めてしまったそうです。

ただ、この社長は「経営者意識が足りない」「ベンチャーは忙しくて当たり前」と反省の色を示していないらしく、おそらく同じ間違いを繰り返すだろうと、知人は嘆いていました。

 

昨今、残業代の未払いなどが問題視され、これまで不当労働を強いてきた企業体質の改善も進んできているようですが、なぜかこういうとき人間はワンステップずつしか進化できないのが常のようで、周りから「残業代を払えば、残業させても問題ない」というスタンスを無意識に取っている中小経営者が少なくない的な話を、聞いたり聞かなかったりします。

 

ところで、この「残業代」について、昔から少し気になっていることがありまして。

残業代したら残業代が入るわけですが、個人的には「それなんか違うよなぁ……」と長らく思っています。

筆者は、むしろ「時間」が欲しいです。

4時間残業したら、好きなところで4時間休めるという、そんな制度。

「お金のかわりに時間をください」というわけですね。

 

実は、意外とそういう人いるんじゃないかなぁ・・・と思っていたり。

たとえば、以前の会社でプロジェクトリーダーをやっていた時、ランチの席で「残業代をもらうのと、残業した時間ぶんを他の日に休めるの、どっちがいい?」とチームメンバー5人に聞いたことがあるんですが、1人が残業代、4人が時間でした。お金派の1人は、自分で趣味のお店を持ちたいという夢があって、そのために働いていたので、稼げるほうが嬉しいとのこと。残り4人は、残業代より自分が好きなことに使える時間のほうが大切という考え方でした。

これが仕事に人生を捧げている人とかになると、答えはまた違うでしょう。貴重な体験が少しでも詰めるなら、時間を問わずに働くのではないかと思います。中には「残業代なんていりません!」という猛者もいそうです。あと、そもそもの基本給が低い人とかでしょうか。残業しないと生活が立ち行かないという事情がある人。

皆さんは、どうでしょうか?

 

筆者は自分の時間が最も大切なので、「お金これだけ出すから、この納期でお願い」といった感じの仕事は(よほどの恩義でもない限り)すべて断っています。たとえ、その報酬と仕事のボリュームが釣り合っていても。もし受けた場合も、過剰に働いたぶんは必ず休みます。このあたりフリーランスは自由に調整できるのが嬉しいですね。

これが会社員だと、そんなに自由にはいきません。

フルフレックスの会社にいた時は、だいたい同じような働き方でした。でも、定時がきっちり決まっている会社時代は、こうしたスタイルを取るのは不可能。毎月、8時間×20日=160時間は最低労働時間として拘束されます。有給を消化しない限り、失った時間を取り戻すことはできません。

そのため、残業40時間というのは「40時間ぶんを失った」という感覚が強かったです。「会議の上司の話、1時間で終わったろ。なんだよ3時間って。2時間ぶん返せよ」とか、そんな感じ。

ちなみに、自分のミスや仕事の遅れなどで発生した超過労働は、残業という感覚がありません。そのため、働いた時間として換算しないクセがついています。やって当然ですしね。

 

この残業(正確には無駄な残業)を、お金をもらってもやりたくないという人、より正確には「自分の時間を失った」と見る人、どのくらいいるんでしょう?

筆者は、この感覚がかなり強いです。そのため会社員時代は、徹底的に業務を効率化してきました。

そうなったのは、人材会社時代の影響が強い気がします。当時は立ち行かなくなった炎上プロジェクトのリーダーばかりアサインされていました(火消し人としての役割を期待されていたので)。実績がぜんぜん上がっていないとか、残業が1人あたり100時間を超えているとか。

そうしたプロジェクトの立て直しが簡単に行くはずもなく、会社に2ヵ月ほど泊まり込んだり、現場付近のカプセルホテルから出勤する生活が1ヵ月続いたりした時期もありました。前者のときは、おかげさまで18%だった体脂肪率が11%まで落ち、体重も65kgから47kgまで落ち、すまぁとなぼでぃを手に入れられました。やったね! ・・・まぁ大金かけて矯正した歯並びが、1本とはいえ崩れたけどね!(憤怒)

ちなみに、外出自粛期間で、きれいにもとに戻りました。

 

私怨は置いといて。

これが前向きな仕事なら、それはそれで楽しかったでしょう。ただ、プロジェクトの炎上理由が「リーダーとメンバーが揉めて崩壊した」とか「先方の会議が無駄に長くて残業がかさんでいる」とか、当時の本音を正直に書くと「くだらない理由」だったので、本当に気が滅入ってました。

で。当時は自分の時間なんていっさい持てなかったため、やがて「あぁ。自分の時間って大切なんだなぁ」と思うようになりました。その頃は家に帰っても、SFCやるかブラゲやるかしかない退廃的な生活でしたが(笑)

以来、とにかく「残業、憎し!」な性格になり、どんな業務についても徹底的に無駄を削り続けてきました。上司に「こうしたほうがいいと思います」と何度も突撃する人間だったので、筆者を部下に持ってしまった皆様は、さぞ鬱陶しかったのではないかと思います(苦笑)

 

いちおう書いておきますと、効率化は進めても、当然ながら成果は落とさないようにしていました。むしろ上げるようにしていました。そうしないと本末転倒ですし、クライアントも納得しないので。残業削りは、成果向上(最低でも維持)とセットでなければいけません。

 

さて、話が無駄に長くなってまいりました。

要は「残業代のかわりに、そのぶん時間をください」的な人、意外と少なくないんじゃないかなぁとか思ったり思わなかったりするわけです。

もっというと、そういう希望がかなう制度があっても、いいんじゃないかなぁと。

 

知人に聞いたところ、どうやら日本には「代替休暇」なる制度があるようです。

これは2010年に施行された改正労働基準法の中に定められています。厚生労働省の資料によれば、

1か月60時間を超える法定時間外労働を行った労働者の方の健康を確保するため、引上げ分の割増賃金の代わりに有給の休暇(代替休暇)を付与することができます。
厚生労働省「改正労働基準法のポイント」より)

この一文だけ抜粋すると誤解を招きそうなので補足すると、正確には「60時間以上の超過労働にかかる割増率(25%)ぶんを休暇で代替する制度」です。

残業代は、45時間を超える労働で25%、60時間を超える労働でさらに25%の割増率がかかります。代替休暇は、後者の25%ぶんを休暇で代替支給するという制度です。

 

しかし・・・うーむ、60時間を超えないとダメなのか。あと、引用元のpdfの例だと、20時間ぶんの残業に対して支給が4時間。支給時間の計算に使われる換算率は労使協定で決めるそうですが、どうやっても超過労働ぶんを丸々もらえる可能性はゼロ。というか、そんなことしたら、たぶん仕事が回らなくなりますわな。

仮に週休2日制の考え方をあてはめて換算率を考えた場合(それができるのかどうかは置いといて)、残業40時間フルフル代替休暇に置き換えられる日が来たとして、40時間の残業は休暇2日ぶんとなりますね(労働40時間に対して2日の休暇となるのが週休2日制なので)。これだと・・・お金のほうがいいかなぁ(苦笑)

 

個人的に、お金より時間のほうが欲しい人間なんで、いつの日か残業がいい感じに休暇で代替できるようになるのを期待して、ゲームでもします(UNIB、switchでセールしてたので、買ってしまいました)

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。