swatanabe’s diary

webライター、ラノベ書き(アマ)。だいたい創作とゲームとラノベの話です。

「会社に不満があれば何でも言ってくれ」と言ったのに、誰も何も言わず辞めていく上司の話

30を超えてから2徹とかするもんじゃないですね・・・数日たっても頭やら腰やら眼球やらいろいろ痛い。そして眠い (頭と腰はもともとですけど)

ただ、書き残しておきたいことがあったので、寝る前にさっさと書いておこうと思います。

 

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今月はボーナスもらって退職という知人がちらほらいます。筆者は一度ももらったことないので、ボーナスの重みが分からないのですが、さっさと辞めたい辞めたい言ってた知人が「ボーナスまでは我慢」と嫌いな上司や仕事に耐え忍んでるのを見ると、けっこうな一大イベントなのだろうと思います (月給数ヵ月ぶんがおまけでもらえると考えれば、そりゃそうですよね)

 

で。そんなボーナス退職組の一人の話が興味深かったので、ちょっと書いておこうと思います。仮にAさん (女性・20代後半・営業職) としましょう。

 

Aさんの退職理由は、上司 (男性・30代前半) への不満。具体的には「上司がとにかくこどもっぽいのがイヤだった」そうです。

たとえば、Aさんの会社の営業は毎週、直属のマネージャーと1on1をするそうです。そこで当週の振り返りと次週の動きについて話し合うのだとか。

ただ、Aさんのマネージャーはとにかくこどもっぽかったらしく、ちょっと機嫌が悪いとすぐ態度に出るのだとか。次週の戦略を話せば「ダメ。全然ダメ。あり得ない」と理由もなく一蹴され、確度の高かった案件を逃せば「なにやってたの?」と糞味噌に言われ、といった具合に。

もっとも、普段はそんな人じゃないそうです。むしろ部下の相談とか積極的に乗ってくれるタイプだったとか。ただ機嫌が悪くなると、途端にこうしたパワハラな面が出てしまうみたいでした。なんか不思議ですね。

 

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そんなAさんのマネージャー。これ以降Kさんとしますが、AさんがKさんのチームに配属されたとき、最初に「部署や会社に不満があったら、なんでも気軽に言ってくれ。どんな些細なことでもいいから」と言ってくれたそうです。

だから、Aさんも最初は「あーなんか優しそうなひと」と好印象だったそうですが、次第に上のような面 (とか他のイヤな面とか) が見えてきて株価が急降下。最終的に「こんな上司の下でいつまでも働きたくない」と退職を決意するに至ります。

ちなみにAさんは退職後に同僚経由で知ったらしいのですが、こちらのKさん、部下の離職率が高いことで知られていたそうです。

いくら「部署や会社に不満があったら、なんでも気軽に言ってくれ」と言われても、信頼できない人には話しませんよね。ひとつの立派な気遣いも、日頃の言動がダメダメだと印象は元の木阿弥・・・どころかマイナス。Aさんも「そんな口だけの人とは、そもそも普通に話すのも苦痛」だったそうです。

 

ただAさんには、Kさんとは別に信頼できる上司もいたそうです。もといた部署の上司とか。この人は50代の人情あふれるお酒好きで、Aさんが社内で最も信頼していた人だそうです。

となると、その人に相談する道もあったのでは? その人を介して人事に相談して配属を変えてもらうとかもあったのでは? そんな疑問が当然、頭を過ります。

 

というわけで聞いてみたのですが、答えの要約はこんな感じ。

  • 尊敬する上司の迷惑になる
  • もう辞めると決めていたので、何も言う気がなかった

そしてAさんは、退職に至る、と。

 

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部下の気持ちを知るために、上司が「なんでも言ってくれ」と伝えても、みんな何も言わない。そして部下の不満はいつのまにか頂点に達していて、気がついたら退職していた。そして上司は「なんで相談してくれないんだろう」と悩む・・・。

こんな話を何度か聞いてきましたが、こうした悩みを持つ上司に共通してると感じたのが「みんな相談してくれるものと思っている」点でした。

 

部下の悩みは大きく「聞かないといけないこと」と「聞かなくてもいいこと」に分けられると思います。長いので以下「必須質問」「任意質問」と便宜的に呼びます。

たとえば営業を例とすれば、

  • 必須質問:売上目標に届かない、この顧客にどうアピールすれば刺さるのか分からない、いつもクロージングでポシャる etc.
  • 任意質問:ある上司が嫌いでどうにかしたい、あるクライアントが嫌いでどうにかしたい、飲み会の誘いがウザいのをどうにかしたい、将来のキャリアが不安なのをどうにかしたい etc.

ものすごく簡単な例ですけど、こんなイメージ。任意質問に悪意バリバリ滲んでますね (苦笑)

 

このうち必須質問については、ある程度の信頼関係がなくても、皆そこそこ相談してくれると思ってます。個人的には、会社で一般的な「付かず離れずの関係性」くらいが上司と部下のあいだに築かれていれば。言い換えれば、部下に嫌われてなければ十分ではないかな、と。

 

一方、任意質問のほうは、信頼関係がないと無理な気がします。

たとえば、クライアントと合わないなどは、いわば「他人・他社の悪口」です。そのため、そうそう口に出さないでしょう。愚痴などの形で仲の良い同僚にしゃべることはあっても、自分の評価者である上司においそれとは明かさないと思います。

 

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これまで話を聞いてきた感じですと、必須質問を相談されているうちに信頼されていると思いこんでしまい、結果的に任意質問を拾えなくなり、気づけば部下の不満が頂点に達してしまった、そんな失敗パターンに陥ってしまった上司の方が多い印象です。

ただ、必須質問は仕事において「聞く必要があること」。そのため自主的に相談することではなく「相談せざるを得ないこと」となります (要は義務ですね)。だからこそ信頼関係に関係なく、相談されるんだと思うんですよね。

 

この違いを押さえておかないと、部下に信頼されていると思いこんでしまい、部下が何も質問してこないと、それをイコール「不満・不安がない」と勘違いしてしまう・・・そんな事態に陥ってしまうのかなと思います。

そのあいだに部下は何らかの理由から不満や不安を溜め続け (上司のこどもっぽさがイライラするなど)、いつか爆発。結果、退職を決意すると、おそらく以降は相談してもらえなくなってしまうのかな、と。Aさんが誰にも相談しなかったように。もう辞める気の会社に相談する人は、まぁいないでしょうし。

 

ちなみに、Aさんもここでいう必須質問はしていたらしいです。仕事上必要なことだから。あと、1on1の場で「なにか聞いておきたいことある?」と聞かれて、なにも言わないで機嫌を損ねられるのが嫌だったから、とりあえず便宜的な質問を考えていたらしいです。

こうして必須質問を繰り返し受けているうちに、それを信頼関係が気づけている証拠だと勘違いしてしまい、結果的に思わぬところで足元すくわれてしまう・・・タイトルのような事象はこうした背景に起因しているのではないかなぁ、と感じます。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。