swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

記事のタイトルのつけかた

近況
  • 春の応募は仕事が忙しすぎて無理とわかったので、秋の応募へ向けて、応募するつもりだった作品の見直しをかけてます。今後は年1くらいのペースでやっていく予定です。
  • この応募作のリライトが終わった後の新作は、大きなフォーマット自体はあるのですが、細かい設定やストーリーがまるで思い浮かばずに困ってます。あと、資料集めで地獄を見そうです、まぁいつものこと(苦笑)
  • 新しい仕事が間もなく2ヵ月ほど経とうとしています。要求される仕事のレベルが高すぎてヒィヒィ言ってますが、悪い意味のストレスはほぼかかってないので、平和に過ごしてます。

 

     *

 

どうも、久しぶりにチャットワークを開いたら、大量の未読があって、もう見る気がなくなった者です。月単位で放置したチャットは地獄ですね。

とりあえずメンションなかったチャットはチャットごと削除して(おい。苦笑)、いくつか返したほうが良さそうなものだけ見ていったのですが、中に一つ、記事のタイトルのつけ方に悩んでます的な質問がありました。

これが仲の良い知人なら華麗にスルーするのですが(そういう人間だとわかってもらってるので。笑)、筆者が見ていたWebメディアを引き継いだ21新卒の方だったので、さすがにそういうわけにもいかず、少しだけ返しました。

というわけで、今回はそんなお話です。なお、本記事のタイトルがひどいですが、気にしないでください(個人ブログでタイトル練るとか面倒なことしたくない。笑)

 

前提:タイトルは"読むもの"ではなく"見るもの"(from ねとらぼ)

タイトルのつけ方の前に、そもそも読者はタイトルをどう捉えているのか? という話。

上の標語はねとらぼさんからの受け売りなのですが、とてもしっくりくるので、そのまま引用させてもらいました。

 

「タイトルの良さは文字の見た目でわかります。意味を持つ文字としてではなく、絵としてとらえると、いい悪いが1秒で判断できる。見た瞬間にパッと頭に入ってくるのが一番いいんじゃないかと思います」 

結論:タイトルは読むものではない。見るものだ。

(引用:ninoya「ねとらぼさん何やってんすか! 『バズるタイトル』メソッドも教えちゃった『ねとらぼ大飲み会』レポ

 

ninoya.co.jp

withnews.jp

 

たとえば、自分の検索行動を思い返すと、タイトルもディスクリプションも読んでません。検索したワードが入っているか、要は太字になった箇所があるかを、まず探します。で、見つかったら初めて、両者を読んで内容をチェックします。

上の標語がしっくりくる理由はほかにもありますが、とにもかくにもパッと"見て"わかるタイトルかどうかが大事だと思います。

 

余談ですが、リード文で「みなさん、こんなことありませんか?」的な前置き長々と書いてある記事は(この記事みたいに。笑)、ディスクリプションで結論がわからなくなるので(ディスクリプションを個別に設定していれば別ですが)、筆者はだいたいスルーします。

その意味で、ド頭に結論を書くのは大事だと思うんですけど、なんでか未だにリードの前置き長い記事が多いなぁと感じます。どこかでそういう教えでも広まっているんでしょうか?

 

読者の関心事を入れる

  • NG 大学偏差値ランキング発表!
  • OK 大学偏差値ランキング発表! 最も偏差値の高い大学は?

面白くなさそうな記事ですね(苦笑)

それは置いといて、上のタイトルがダメなのは、読者の興味があるだろう内容が入っていないから。当然ですが、読者はその記事に自分の興味があることが書いてあるとわからなければ、クリックなどしれくれません。

「大学偏差値ランキング」といったとき、読者の興味があるのは、

  • どこが一番なのか?
  • 自分の大学は、どのへんなのか?

とりあえず、こんなところでしょう。よって、このあたりをタイトルに入れて、読者に「あなたの興味ある内容がここにはありますよ」とお知らせします。

(偏差値1位は東大とわかりきっているので、例としてよくないですが……)

 

読者の関心事をタイトルの前のほうに持ってくる

  • NG 大学偏差値ランキング発表! 最も偏差値の高い大学は?
  • OK 最も偏差値の高い大学は? 大学偏差値ランキング発表!

当然ですが、読者の関心事を前のほうに持ってこないといけません。それが読者の気を引いてくれるわけですから。

タイトルは「記事のテーマを伝える」ためのものではなく「読者の興味を引く」ためのものです。

 

読者が興味ありそうなキーワードを前に持ってくる

  • NG 最も偏差値の高い大学は? 大学偏差値ランキング発表!
  • OK 偏差値の最も高い大学は? 大学偏差値ランキング発表!

上がダメなのは「偏差値」の位置。「最も」と冒頭に書かれても、記事のテーマはわかりません。一方、「偏差値」が一番前にあれば、ド頭を見ただけで、その記事が偏差値にまつわるなにかの記事であるとわかります。

その程度べつに影響なくね? と思うかもしれませんが、実は極めて大事です(ABテストやってみると、よくわかります。ケースバイケースですが、CTRが倍くらい変わってきます)

 

ただ、今回の例なら、そこまで気にしないでもいいと思います(実際、流入にそんな影響はないでしょう)

これを気にすべきケースは、テーマが抽象的にしか表現できない場合です。

 

たとえば、THEが発表している「世界大学ランキング」の中に、社会貢献度をランキング化した「大学インパクトランキング」というものがあります。これを例とすると、

  • NG:大学インパクトランキング発表! 最も社会貢献度の高い大学は?
  • OK:最も社会貢献度の高い大学は? 大学インパクトランキング発表!

こんな感じです。

偏差値との違いは、偏差値は一般的に「大学の入学難易度」として知られているワードであるのに対して、ここでいう「インパクト」は具体的になにを意味しているのかわからないという点。だから、冒頭に「大学インパクトランキング発表!」と書いても、読者は「……なに?」とポカーンです。

そこで「最も社会貢献度の高い大学は?」を前に持ってきます。「社会貢献度」もまだ抽象的なワードなので置換したほうがいいですが、それでも「インパクト」よりはマシですね。

 

あと文字数の都合も考慮する必要があります。

今回の例だと、おそらく検索結果ページで全文表示されると思うので大丈夫だと思います。

 

f:id:pewyd:20210524094819j:plain

(引用:Google検索結果シミュレーターより)

 

ただ、これが途中で見切れる場合は、

  • 大学偏差値ランキング発表! 偏差値の最も高い大学は?

とテーマを前にしたほうがいい場合もあります。このあたりはもうケースバイケースですね。

 

見てインパクトあるキーワードを入れる

  • NG 偏差値の最も高い大学は? 大学偏差値ランキング発表!
  • OK 偏差値ナンバーワンの大学は? 大学偏差値ランキング発表!

「最も高い」と書いてあっても、ワード自体が地味なので、見た目のインパクトはそこまでありません。「ナンバーワン」は、見た目だけである程度のインパクトを残せるワードなので、こちらのほうが良いです。

 

インパクトあるキーワードを目立たせる

  • NG 偏差値ナンバーワンの大学は? 大学偏差値ランキング発表!
  • OK 偏差値No.1の大学は? 大学偏差値ランキング発表!

とはいえ、「偏差値の最も高い大学」「偏差値ナンバーワンの大学」と漢字やひらがなカタカナばかり並んでいると、見た目に濃淡がないので、パッと見てもテーマがつかめません。一方「No.1」は、英文字+数字のため周りから良い意味で浮くので、目立ちます。

  • 興味があるキーワード(ここでは「偏差値」)は、前に出す
  • インパクトあるキーワード(ここでは「No.1」)は、埋もれないように目立たせる

といった感じです。

ちなみに筆者は、基本的に「頭5文字に興味のあるキーワードとインパクトあるキーワードを入れる」ように心がけています。そんなことできるケースは稀なので、あくまで心がけの話ですが。

 

内容を具体的にイメージできるようにする

  • NG 偏差値No.1の大学は? 大学偏差値ランキング発表!
  • OK 偏差値No.1の大学は「東大」! 大学偏差値ランキング発表!

よくNGのように主題を伏せるタイトルを見かけますが、逆効果です。むしろ流入は減ります(このあたりもABテストするとよくわかります。めちゃくちゃ流入が変わってきます。ただしケースバイケースです)。というわけで、そこを具体的にしてしまいます。

特に今回の偏差値は、東大が1位なのは誰でも容易にわかるので、伏せる意味がありません。むしろ出したほうがいいです。

じゃあどうやって引きを持たせるのかというと、良い例が思いつかないので割愛します(おい。苦笑)。いつか機会があれば、ということで。

 

前から読んで、1度で理解できる

  • NG 偏差値No.1の大学は「京大」を超えたあの大学! 大学偏差値ランキング発表!
  • OK 偏差値No.1の大学は「東大」! 大学偏差値ランキング発表!

上がダメなのは「偏差値No.1の大学は『京大』」まで読んだ時に、「偏差値1位の大学が京大」で意味が通ってしまうからです。そのあとに「抑えた」と出てくると真逆の意味になるので、読者は「ん?」と困ってしまいかねません。

タイトルは、このように行ったり来たりしているとわかりにくく訴求力が落ちるので、避けたほうがいいです。

 

読者の興味の部分をカッコで括る

  • NG 偏差値No.1の大学は「東大」! 大学偏差値ランキング発表!
  • OK 「偏差値No.1の大学」は「東大」! 大学偏差値ランキング発表!

上のは、前の文がほぼすべてカッコで括られてしまっているので、あんまり良い例ではないですが、要は「読者が興味を寄せる部分を目立たせる」ということです。

また応用として、テーマを頭に持ってくるという方法もあります。

  • 【大学偏差値ランキング】偏差値No.1の大学は「東大」! 大学偏差値ランキング発表!

同じテキストが2つも入っているので、この上なくダサいですが、テーマを墨つきで前に持ってくるのは良い手です。ちなみに、筆者のウマ娘の記事は、だいたいこのつけ方になってます。

 

swatanabe.hatenablog.com

swatanabe.hatenablog.com

 

  • 【ウマ娘/無課金】トウカイテイオーがAランクになったので振り返る

まず頭に【ウマ娘/無課金】。上のテーマでは、当然ですが「ウマ娘」というワードは一番に持ってくるべきものです。ここが引きなので。次の「無課金」も引きの強さを考えてここに置いてます。もっというと【ウマ娘/無課金Aランク】とかでもいいかもしれませんね。

 

ざーっと思いついたこと書いてきましたが、またなにか思い出したら追記します。

とりあえず、そんなところです。 

眠いので、寝ます。