swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

転職エントリー vol.09 / やってみないとわからないのでやってみた

この土日はあまりに疲れていて、なんだか体調も優れず、丸2日ほぼ寝たきりだった。そのため見事に更新を忘れていた。ご容赦いただきたい。

と。軽く言い訳したところで、本題といこう。

 

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去年の5月ごろだろうか。当ブログでソーシャルゲームのシナリオライターを副業で始めたと書いたが、あれは転職活動の延長だった。転職先の候補の一つとしてソシャゲのシナリオライターがあり、どうせなら実際にやってみようと思った。

残念ながら、この契約はすぐ切ってしまった。契約タイプがAとBの2種類あり、自分のBタイプでは仕事が滅多に振られない実情があったからだ (詳細は書けないが、案件数と契約ライター数の不均衡ぶりが凄かった)。Aになると仕事が来やすくなるのだが、ライトノベルの新人賞に応募できなくなる契約だったので、検討の余地はなかった。

 

その後、委託で未経験からシナリオライターをできる会社を探したが、当然そんな甘い会社はなかった。また本業と別の副業も忙しくなってきてしまい (このあと書くweb制作の副業など)、シナリオライターに挑戦する余裕がゼロに。

そこでいったん情報収集を徹底する方向に切り替えた。以前に書いた以下の記事はその1本だ。

 

swatanabe.hatenablog.com

 

また、以下の記事でやたらゲームシナリオ関係の本が並んでいるのも、その影響である。

 

swatanabe.hatenablog.com

 

シナリオの書き方よりは、ゲーム製作の仕事の流れや業界特有の文化などを知りたくて買い漁った。読んでみるとライトノベルの創作にも意外と有益だと思ったので、上記の記事で紹介したが、本来の目的は別だ。

 

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また、こちらもどこかで書いた気がするが、2019年からwebディレクターまがいの仕事を始めた。ド素人なのだが。

実はこれも転職活動の一貫である。

以前に以下の記事で書いたが、ある仕事でワイヤーフレームを作ったのをきっかけに、サイト制作 (正確にはサイト内で人間が何を感じ、結果どう動くのかを考えること) が面白くなってしまった。

 

swatanabe.hatenablog.com

 

そこで試しにやってみようと思い、知人経由で仕事をもらい、いろいろ動いている。まだまだ素人の域を出ないが (クライアントの迷惑にならないようには頑張っている)、楽しいか楽しくないかでいえば、楽しい。

 

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そして、これもどこかの記事で書いた気がするが、先月から某所で記事を書き始めた。これも転職活動の一貫である。

いままで取材や調査などを重ねてじっくり形にする読み物系の記事を書く機会は多かった一方、ニュースやトレンド系の瞬発力を必要とする記事を書く機会はなかった。仮に今後ライターを続けていく場合、こうした記事を書けない (より正確にはトレンドに対する嗅覚がない) のは致命的だと思っていたので、試しに始めてみた。

実際にやってみると、案の定かなり難しいが、これもまた面白い。そして、このメディアがいかに強いか、実際に仕事で書いてみて痛感した。強いメディアは、やはり運用面の細かい点まで強い理由が染み渡っている。単にターゲットにとってクオリティが良い記事を上げているだけではない。

 

というわけで、ここまで書いてこなかったが、筆者はいま次の3職種に絞って転職活動中だ。

  • ゲームシナリオライター
  • webディレクター
  • ライター

このうちシナリオライターだけは、同人ドラマCDや声優プロモーション用のボイスドラマへのシナリオ寄稿くらいしか経験がないので、何とか実際の仕事を一度は経験したいと考えている。

 

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ある仕事が自分に合うかはやってみないと分からない、筆者はそう考えている。

そのため今回の転職活動では、業界や企業について調べたり、業界内の人に話を聞いたりはほとんどしていない。かわりに、とりあえずやってみるようにしている。上に書いたように。

 

もちろん、このやり方はとても怖い。仕事の知識が何もないから、最初はいつもビクビクしながら働く羽目になる。

たとえば、webディレクターとしての最初の仕事をもらったときは、開発環境の立て方すら知らなかった。知識も「ハードコーディング? FTP? DNS? データベース? カスタム投稿?」レベルのため、クライアントと話など通じない。日々、必死で本やネットを辞書がわりに、必死で話についていった。

もちろん仕事は仕事だから、クライアントに迷惑をかけてはならない。最初の頃は知人の力を借りつつ、必死に仕事を回していった。知人には感謝しかない。

 

だが、それでもこのスタイルを貫いているのは、指南本やネットの記事からは決して得られない、現場にふれないと知り得ないことがたくさんあると思っているからだ。一般化された話はあくまでコミュニケーションツールとしての共通言語の意味合いが強く、現場で実用に耐えないケースも珍しくない。

web制作でいうと、工数の読み方、クオリティと利益率の調整、制作案件の進め方やステータス管理、外注先への依頼を絶やさないプロジェクトの回し方、顧客との折衝上の留意点、クセのあるデザイナーやコーダーとのコミュニケーション、リモートワークの管理、種々雑多なトラブル対応・・・いろいろな体験をしてきたが、ひとつとして同じ案件がない以上、昨日までの経験が今日は役に立たないことなどザラにあった。デザイナーが変わればコミュニケーションの取り方も変わる。クライアントが変われば、プロジェクトの安全かつ効率的な進め方も変わる。

 

今回から始めた仕事も、同様だ。はっきり言って、本業と並行して納品するのはきつい。慣れていない仕事なのもあり、求められるクオリティも高いので、正直かなり厳しい。

しかし、この体験には、業界本を読んだり、人の話を聞いたりするだけでは得られない貴重な情報や経験があると信じている。だから、やはり止められない。確かに大変ではあるが、結局これがいちばんの近道だと思っている。

 

もともと指南本などは、変な癖がつくのが嫌なので読まない。ライトノベル作家をめざしてニートをやっていたときも、そうした本やネットの記事はいっさい読まずに独学していた。おそらくそうしたやり方が性に合っているのだろう。とりあえず、夏まではこんな感じで検討している仕事がどんなものかを感じていければと思う。

 

もちろんだが (そして繰り返しにはなるが)、仕事でやる以上、クライアントに迷惑をかけるわけにはいかない。自分の転職活動のためではなく、クライアントのためが第一だ。そこだけは履き違えないよう、常に肝に銘じておく。