swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

転職エントリー vol.02 / これまでの転職理由

とりあえず振り返ると決めたものの、さてなにをどうといった感じなのだが、とりあえずこれまでの転職理由を、簡単に見ていこうと思う。

  • 1社目:会社がヤクザだったから
  • 2社目:ハラスメントが怖くなったから
  • 3社目:ラノベ作家をめざすための修行に集中したかったから
  • 4社目:頭痛がひどくなってドクターストップがかかったから

 

1社目 (学習塾みたいな会社) は、とにかくヤクザだった。いつか詳しく書くかもしれないが、たとえば、こんなことがあった。

  • 社員の給料が払われない (筆者は新卒派遣入社だったため関係なかったが)
  • 朝7時〜終電帰りがデフォルトで、残業代は出ない (同上)
  • クライアントの前で怒号で叱りつけるのが日常茶飯事
  • 部下への理不尽な命令が当たり前 (この携帯5分で修理してきて、など)
  • 親会社からの出向組が人として終わっている

とにかくいろいろな意味ですごい会社だった。

退職を決意したのは、入社2.5ヵ月目くらいに、親会社からの出向者が生徒の小学生を殴ったのを目撃したときだ。こんな連中と働けないと退職するに至った。

辞めた後、今に至るまで当時の生徒たちに対する後ろめたさが消えないが (自分は逃げたので)、当時はオフィスにだいたい25連泊 (もう正確な数字は覚えていない) などまともな働き方をしていなかったので、精神的にも負担がかかっており、正直そこまで気が回らなかった。

 

     *

 

2社目 (秘匿) は、とにかくハラスメントや不祥事の嵐だった。筆者は1年弱しかいなかったが、その間だけでも、

  • 役員が、セクハラで懲戒解雇
  • 某部署の部長が、ある理由で懲戒解雇
  • 同部の課長が、社内不倫で降格のち自主退職
  • 同部の課長が、上司の「気に入らない」で平社員に降格
  • 同部の平社員が、上司の「気に入らない」で異動
  • 同部の部長 (複数) が、そんな会社に嫌になって退職 (全員1年以内)

これだけのことがあった (これ以上は詳しく書けない)

ちなみに、上記は筆者が所属していた部署だけの話であって、それ以外の部署からも似たような話はいくつも飛んできた。そう思うと、毎月なんらかの不祥事が社内のどこかで起こっていたのかもしれない。

退職理由は、そんな会社が怖くなったから。理不尽・身勝手な理由で、何人もの社員が当たり前のように憂き目を見ているのを目の当たりにし、退職を決意した。入社半年後くらいから、自分もいつかハラスメントの被害に遭うのではないかと怯えながら働いていた。

 

     *

 

3社目は、ようやく平和な会社に出会えた。

もちろん (ネガティブな意味で) 思うところもなくはなかったが、前の2社に比べれば、痛くも痒くもなかった。社員は皆、優しくて優秀。なにより良い感じにネジの外れた人が多く、一緒にいて楽しかった。

一番よく覚えているのが、2番目の上司だ。夜のお店が大好きな無類の女好き。なのに既婚者。飲み会などで遅くなる=夜遊びを奥さんに疑われるときは、いつも「筆者と一緒にいる」と言い訳に使われた。何度か本当に一緒にいる証拠として、奥さんと電話したこともあるし、直接お会いしたこともある。とんでもなく美人だった。「こんなきれいな奥さんいるのに "俺、面食いなんだよね" と毎週のようにキャバクラ行ってナンパするとか、どこが面食いだよ」と思ったものだ。

一方、職場においては、とにかく気が小さい人だった。ヘビースモーカーだったのだが、一人で席を外すのが申し訳なくて、毎日のように「缶コーヒーおごるからついてきて」と喫煙所に連れこまれた。あの時期、筆者の受動喫煙量は凄まじいことになっていたが、幸いにも体に影響は出ていない。不思議なものである。

仕事においては、部下を守ることを第一に考える優しい上司だった。部下が苦労していると、自分の帰りがどんなに遅くなっても、できる範囲で仕事を手伝っていた。それ以外にも細かい点まで気が回る、本当にケアの行き届いた丁寧な上司だった。

ちなみに、この上司とは帰り道が途中まで同じで、毎日のように一緒に帰った。筆者が先に帰ろうとすると「ちょっと待ってて」と、いつも言ってきた。「なんだよこのバカップルみたいな上司」と思ったものだが、互いにゲーマーということもあり、帰りの電車内でよく格ゲーの話で盛り上がった。もう内容を忘れてしまったが、キャンセルの歴史は面白かったことだけは覚えている。

思い出話が長くなってきたので、このへんにしておこう。とにもかくにも、なんか不思議な上司だった。ちなみに、筆者が退職した翌年に、めでたく第一子が誕生した。もうそろそろ小学生だ。旦那に似ないことを祈るばかりである。

 

そんな会社を辞めたのは、ラノベ作家をめざしたくなったからだった。そのへんの詳細は割愛する。というのも筆者自身、なんで当時そんなことを思ったのか分かっていないからだ。本当に衝動的に、突発的に、いきなり思った。

そうして、3年ほど勤めた同社を退職し、ニートとなった。ちなみに、今なお職歴では当時のニートが最長だ。ろくでもない社会人である。

 

     *

 

そんな楽しい楽しいニート生活 (冗談抜きで人生で最も楽しい時間だった) も、やがて貯金が底をつき終わりを迎える。

そして、今度は医療系ベンチャーに再就職した。このときは徹底的に考えて転職活動をしたので、何の文句もない、まさに自分が望んだ会社へ進めた。もちろん3社目同様に (ネガティブな意味で) 思うところもあったが、些細な問題だった。

だが、入社から間もなく1年を迎えようとしたころ重度の頭痛に襲われ、それが原因でドクターストップがかかり、退職するに至る。そのあたりはvol.01で書いた話なので割愛させていただく。正直、今なお残念でならない (ちなみに、今でも外部ライターとして契約だけはしている。他が忙しくて全く仕事を受けられていないが)

 

     *

 

こうして振り返ってみると、なんとも非現実的な転職理由ばかりである。

だからか、転職市場では妙な苦労をした。最初の2社に関して「そんなこと続くわけない」と白い目で見られたこともあれば、何度か「この退職理由って本当?」と疑われたこともある。

以来、転職市場では回数だけが考慮され、回数が多い=例外なく「この人は我慢がきかない」とネガティブに捉えられるのだろうと考えるようになり、正直、時に苛立たしく思うこともあった。

「自分が悪いわけではないのに」

「世間はそれでもあのようなブラック企業で働けというのか」

「そこまでいうなら、お前らが一度あそこの会社で働いてみろ」

そんなふうに憤ったのも、一度や二度ではない。

だから、一時期は面接を受けたくなくなり、面接2回で内定が出る会社ばかり受けていた。仕事内容など、どうでも良くなっていた。

 

そうして仕事内容や会社を加味せず、ころころ会社を変えてきたが、ニート直後の転職活動のときは真剣かつ我侭にやろうと決めた。それまで自分の人生における仕事の位置づけや仕事の適性など全く考えてこなかったが、しっかり考え抜いた。ニートを経たことで、仕事を前向きに考えるようになるとは、なんとも皮肉なものである。

 

思えば、ニート前までは特に仕事に興味がなかった。やりたいことはないし、物欲や承認欲求もないので昇給や昇格にも興味はない。だから成長意欲も湧かないし、キャリアを磨こうとも思わない (これは今もだが)。このように "ないないづくし" だったため、仕事に興味など持ちようがなかった。

ただこれは、仕事に関わらず何事にも興味がなかったからだろうと、今は思っている。当時は趣味などもなく、仕事から帰れば昔のゲームを引っ張り出して、日がな1日のらくら遊んでいた。もちろん小説など書いていない。むしろ20代半ばまで小説が嫌いだった (というか、小学生の頃から小説が嫌いだった)

 

ライトノベルを書くようになり、純粋に「書く」という行為に興味を持ち、日銭稼ぎで派生的にフリーライターの真似事を始め (スタートは仕方なくだが)、そこから取材や編集に携わるようになり、思えば「書く」を起点としていろいろ横に広がり始めた。軸となっている行為に強い興味関心があるからなのか、その外延の行為(取材・編集・校正など)にも特に抵抗を感じることなく、むしろいろいろ興味を持って取り組むことができた。単語ひとつ変えるだけで、人はどう反応を変えるのか。体言止めが無作法として批判されるのはなぜなのか。これまでの仕事では、こうした興味が湧いて調べたりなどしたことはなかった。

 

swatanabe.hatenablog.com

 

外部ライターの原稿を校正しながら、こんなリストを作るなんて趣味の悪いこともやっている (最近ほとんど更新できてないが)

 

思えば、仕事はこうして=とりあえずやってみて探すものだったのかなと思うと、なるほど今まで特に考えなしにいろいろ体験してきたことも、興味の有無を判断する上では多少なり益のある経験だったのかなとは思う。本来なら大学時代の就職活動で皆、そのあたりを考えるのだろうが。

そのあたりの詳細は、以下でも。

 

swatanabe.hatenablog.com

 

故にニート後の再就職では方針が明確となり、だからこそ我侭に仕事を探した。 大切にしている価値観はずらさず、自分の仕事観 (そんな大層なものでは欠片もないが) など本音をすべて吐き出しても受け入れてくれる会社以外には就職しないと決めた。

だからか、それまで感じていた就職活動に対する重苦しさは、ほとんどなかった。1ヵ月以内に決めないと路頭に迷いかねなかったので不安はあったが、余計なストレスはほとんどなかった。

 

とりあえず、そのあたりは次の就職活動でも大切にしようと思っているので、次回はそのあたりを振り返りたいと思う。