- たまりにたまったradikoの視聴が大変です。今週ほとんどリアルタイムで聞けてないので、この土日は延々ラジオ三昧になる予定です。外山さんの「2時です!」成分が足りない。
- 買ったまま積んでいた「天結いキャッスルマイスター」をプレイ開始 (エロゲーです)。今更感すごいですが、この連休中に終わらせたい (無理)
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前回、筆者は小説の作法を蔑ろにしていると書きましたが、そちらでコメント返していたときに思ったことを、少し考えてみたいと思います。
新人賞に応募し始めたころ、レビューでよく目にしたコメントに「文章が読みやすい」がありました。当時は作法を破らず、またリーダビリティを最優先にしていたので、こんなコメントも頂けていたみたいです。
でも正直な話、この「読みやすい文章」という評価、そこまで真に受けていませんでした。
いきなり話を逸らしますが、ラノベの新人賞のレビューは、だいたい「評点」と「コメント」の2種類から成っています。前者は「文章力」「キャラクター」「ストーリー」のような項目が設定されており、それぞれに5段階評価がつく通信簿方式。後者は、各項目についてレビュアーさんが自由記述でコメントを書く方式です。
で。このうち後者の自由記述で、レビュアーさんはポジティブコメントとネガティブコメントを両方くれます。言い換えれば、必ずなにかしら褒めてくれるんですよね (筆者が応募してきた新人賞に限ってみれば、ですが)
でも、このとき褒めるに値する箇所がなかったら、どうでしょう?
たとえば「評点」のほうで文章力が2なのに、「コメント」のほうで「文章が読みやすいです」と書かれていたら、さてこれはどう捉えるべきでしょう。どう考えてもプラス評価ではありませんよね。
筆者は駆け出しの頃、こういうケースがとてもたくさんありました。
ですが、当時は書いた作品が尽く2次で落ちていたので、冷静に考えて評価に値する箇所などないわけです。実際、この頃の評点は、どこの新人賞でもだいたい1〜2。つまり評価に値しないわけです。でも、コメントのほうでは良かった点として、なにかしらの項目が挙げられていました。
ここから想像できるのは、おそらくレビュアーさんは、頑張って褒めてくださっているということ。言い換えれば、お世辞に近いのではないかと思っていました。
(こう考える自分の性格の悪さといったら。苦笑)
(より正確に書くと、そういう心持ちでいないと自分の実力を勘違いする恐れがあると懸念していたので、あえてそう捉えていました)
つまりレビューのコメント評価は、正確には次の3種類に分けられると思っています。
- プラスの評価(加点された評価)
- フラットな評価(減点されなかった評価)
- マイナスの評価(減点された評価)
1はレビュアーさんが「書き手の魅力」として認識している点で、2は「とりあえず基礎はできている」と認識している点といったイメージです。3はそのままなので割愛。
さて、ここで本題の「文章が読みやすい」に話を戻しましょう。
当時の「文章」項目の評点は2でした。その時点で、このコメントはおそらく2の可能性が高いと判断されます。つまり「基礎ができてるだけで、受賞レベルにはまだまだ足りないよ」という意味ですね (正確には、評点2なので、基礎も足りないと思われます)
このあたりの見極めは、次の2つの方法で図れるかなと思います。
- レビューと評点を照合する
- レビューの解像度を見る
前者は、ここまで書いてきたことなので割愛。
後者ですが、たとえば「文章が読みやすい」は、解像度が低いですね。こうしたコメントは、おそらくお世辞的な意味合いが強いレビューだと考えています。
個人的には、評点が上がるにつれて、レビューコメントの解像度も上がっていく気がします。たとえば、筆者の場合、表現力の評点が高くなるにつれて、冒頭の記事で書いた地の文の人称の使い方が良いとか、キャラクターどうしのかけ合いの見せ方がこんな点で良いとか、コメントも具体的になっていきました。
ですので、筆者は「評点とシンクロしていて」「解像度の高い」レビューコメント以外は基本的に「及第点にない」と判断し、補うべき項目だと考えています。
とりあえず、そんなところです。
眠いので、寝ます。