ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
・・・というわけで、ODカーディナルノヴァ→ODアズライトインフェルノを4回もミスって、今日も無事クリアできませんでした。めちゃくちゃショック。
ただ、ようやくOD→3C→シーモスゲート→5Dが安定しました。サンプルプレイだとODのあと少し歩いて3Cを入れてますが、その前のラピスラズリを隣接して当てれば不要になると気づいたのが大きかったです。
これでついにナインのチャレンジも終わりが見えてきました。この土日でクリアしてEsにいきたい。
と。日課の報告も終わったところで、今日は小説の人称についてです。
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小説の地の文の人称は、一人称と三人称の大きく2パターンに分かれます。より細かく見れば、主語(僕/私/俺など)を書かない一人称、主語を残した一人称、一人称と三人称を混ぜたスタイルなど、いろんなバリエーションがあるでしょう。
ここではとりあえず広義の一人称と三人称について、それぞれの特徴を考えてみたいと思います。
一人称小説が向いてるジャンル
一人称のメリットは、臨場感や没入感を生みやすい点だと思います。特に主語を排した一人称小説は、この傾向が強いです。
そのため、ホラー小説やミステリー小説なんかは、個人的に一人称視点のほうが読んでて面白いです。自分が追い回されたり殺されかけたりといった臨場感があるので。
逆に三人称視点のホラー小説を読んでると、誰かがホラゲーをプレイしてるのを横で見てる感じになります。そのため、あんまり怖くないです。
だから、物語を自分事として受け取れるほうが面白いジャンルは、一人称が向いてるんじゃないかと思ってます。
- ホラー
- ミステリー
- サスペンス
- 官能
このあたりですかね。疑似体験が楽しいジャンルとでもいいましょうか。
ただ、厳密には「主語を排した」一人称視点でないと、臨場感・没入感が薄れてしまうと思います。
主語が入ってくると、やっぱりどうしても自分事ではなくなります。あくまで主人公の物語であって、読者の物語にはなりません(いやもともとそうじゃないし、そうなるわけないんですけど)
また、セリフと地の文の両方で同一人物に話されると、どうしても違和感を覚えることが多いです。ホラー小説でいえば、両者のテンションが違うところとか(セリフだと凄く焦ってるのに地の文だと冷静みたいなシーン)
とはいえ、場面を転換したり、段落が変わったりすると、どうしても主語を入れないといけません。すべてがリセットされて、誰が何してるのかわからなくなるので。
だから、一人称が向いているジャンルでも、主語の使用は必要最低限にとどめるのが良いのかなと思います。もっとも、その適正限度がどの程度なのか、一人称小説を書かない筆者には分からないのですが。苦笑。
一人称小説が向いてないジャンル
ひとことで言えば「いま喋ったり考えたりしたら駄目でしょ」というシーンがあるジャンル。
典型的なのがバトルものですね。戦闘中に状況を解説する余裕はないと思うので、一人称の地の文で戦闘中の当事者に戦況解説をされると、個人的にはそれだけで冷めてしまいます。ラブコメなんかも同じ理由で入りこめないケースが多く、セリフだけ追って地の文は斜め読みとか正直あります(そして最終的には買わなくなってしまう)
もっとも、このあたりは人称の使い方次第ですので、何とも言えません。
たとえば、以前、チートな主人公がめちゃくちゃ仔細に状況を解説しながら戦うという異能バトル×ギャグな同人小説を読んだことがあるのですが、シュールで面白かったです。戦闘中の当事者が解説するという一人称バトルものの違和感はなく、しかも作品としてまとめた見事な例だなぁと思いました。
また、一人称で綺麗にバトルものとして成立しているラノベもたくさんあります。パッと例がでませんが。このあたり、どうしてそうなってるんだろうなというのは、まだ言語化できてないので不明です。
あと、恋愛小説も一人称視点が向かないと考えています。
最初は、恋愛小説は一人称と相性がいいと考えていました。ギャルゲーとかジャンルとして確立されてるので。
でも、いざ一人称の恋愛小説を読んでみると、むしろ逆でした。没入感がほとんど生まれない。
思うにこれは、小説の恋愛が、あくまで小説内のストーリーの上でキャラクターたちが織りなすものだからかなと。
ギャルゲーの場合、ヒロインはプレイヤーに話しかけてきますし、ストーリーはプレイヤーの選択によって進んでいきます。だから、主人公の設定とプレイヤーの人となりが一致しなくても(ex. 主人公が高校生で、プレイヤーが大学生でも)、一定の没入感を担保できるのだろうと思います。
一方、恋愛小説はそうではありません。いくら主語を排して主人公と読者をニアリーイコールで結んでも、主人公の設定と読者の人となりは一致しませんし、読者の選択でストーリーが変わることもありません。物語はどこまでいっても、ヒロインと主人公の物語です。
個人的に恋愛小説は、ホラーやサスペンスのような疑似体験が楽しいジャンルではなく、共感・応援できるかどうかが大きいと考えています。
で。そのために必要なのは、主人公やヒロインの心模様や恋愛に至るまでの経緯、情景描写と雰囲気のシンクロ具合など。つまりは恋愛にリアリティを与える説明的な要素です。
これらは三人称の地の文と親和性があります。内容が説明的なので。よって恋愛小説は、これらを効果的に扱える三人称視点のほうが、その魅力を読者に伝えやすいんじゃないかと思っています。
ただ、基本的に三人称視点で作品を書くとしても、時おりヒロインが一人称視点で恋愛に対する想いを吐露する描写はあったほうがいいのかなと思います。読者にヒロインの気持ちがよりリアルに伝わる、つまり「主人公=読者」のヒロインへの共感度・応援度が増幅されるので。
というわけで、一人称に向かないのは、
- バトル
- ラブコメ
- ギャグ
といった、地の文で主人公がしゃべると違和感が生まれるジャンルや、
- 恋愛
- 青春(スポ根とか)
といった、読者の共感が大切になるジャンルかなと。
もっとも、ラブコメやギャグの場合、地の文とセリフのテンションの違いが気になるだけなので、そこを揃えてしまえばいいのでは? とも思います。セリフで猛烈なツッコミ入れてるのに地の文だと冷静なのが妙なら、どっちもツッコミのテンションにすればいいじゃない? と。
でも、それやると、今度はセリフと地の文の境界がわからなくなるので「なんで地の文の内容をしゃべってないんだ?」的な違和感が生まれそうな予感もします。なにより読んでると疲れそう(というか鬱陶しそう)。だから、三人称視点を少しふざけた感じにするのが無難なのかなと思います。
もっとも筆者の場合、ギャグやラブコメは単純に「コメディ要素が面白いかどうか」でしか判断しないので、ぶっちゃけ人称とかさして気にしないで読んでます。笑。
三人称小説が向いてるジャンル・向いてないジャンル
一人称の逆と書いて終わりなわけですが、いちおう書き残したことを補足しておこうと思います。
三人称視点のメリットは、自由度が高いところです。
一人称の場合、話者が語ると違和感のある描写(戦闘中に当事者が戦況を説明するような描写)は省かなければいけません。ですが、三人称は基本的になんでも書けます。
それで得られる最大の利点は、演出の幅が広がることです。より正確には「文章で読者の熱量を高めたり、共感を高めたりする」ことで作品の魅力を高められます。
また、これは文章力で勝負ができるという意味でもあります。そのため語彙力や表現力に自信がある人は、同じ作品でも一人称より三人称で書いたほうが、より魅力的に見せられると思います。
たとえば、バトルものは戦闘描写、つまりは演出が大事になるので、三人称と相性が良いです。一人称=主人公視点だと、主人公や対戦相手の動きくらいしか描けるものがありませんが、三人称なら、周りの情景の変化(土埃が凄いとか)や試合を観戦してる客の反応やセリフとか、いろいろ書けます。つまり、それだけ熱量を増幅できます。
恋愛も、主人公やヒロインへの共感・応援感情をどれだけ高められるかが作品の魅力に直結すると思うので、三人称のほうが親和性が良いでしょう。
逆に向かないジャンルは、すでに書いたとおりです。疑似体験系のジャンルの場合、まさにその体験を阻害してしまうので、相性が悪いでしょう。
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なんかうまいことまとまってませんが、とりあえずそんな感じです。
眠いので、寝ます。