swatanabe’s diary

webライター、ラノベ書き(アマ)。だいたい創作とゲームとラノベの話です。

ラノベのテーマに必要最低限のリアリティとガバガバ設定の境界線について

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あいかわらずナインのチャレンジモード挑戦中。#09Expertの光明が見えないので、先に#10Expertをクリア。最後のネフライト→カーディナルノヴァのタイミングが初見だと取りづらいくらいで、意外と素直なコンボでした。

 

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で。たぶんナインは時間かかりそうなんで、Esに浮気。金髪碧眼ロリ巨乳にデカ武器フリフリなクール無口キャラ(アホ毛つき)とか、いろいろ盛りすぎで、つまりかわいい。とりあえずハードまで一気に終わらせてみたけど、わりと素直なコンボばかりで心と指にやさしい点もGOOD。

 

と。のっけからタイトルと関係ない日課の報告(?)も済んだところで、本題。

ちょっと前、将棋好きの知人に『りゅうおうのおしごと!』を勧めたら、設定がガバガバ過ぎないかといわれ、はてさてガバガバとリアリティの境界線とはいったい何かと思いまして、今日はそんな話です。

 

 

ラノベのテーマの「決め方」と「あり方」

前に別のところで書いた気がしますが、テーマの決め方には大きく3つの方法があるのかなと思います。

  1. 既存のテーマを踏襲する
  2. 既存のテーマの軸をズラす
  3. 新しいテーマをラノベ化する

既存のテーマを異世界転生ものとすると、1はそれをそのまま書く。2はそこにちょっとしたアレンジを加えるイメージ。リゼロみたいな感じですね。

3はそれまでラノベであまり見られなかったテーマを作品化する方法です。『なれる!SE』とか『りゅうおうのおしごと!』とか『冴えない彼女の育てかた』とか(2と3の境界は曖昧ですが、細かい話なのでスルーします)

 

で。これはテーマの「決め方」の話なわけですが、肝心の内容はどんなものがいいのでしょう。

3を挙げている時点でお察しだと思いますが、個人的にはなんでもいいと思ってます。それがラノベとして面白いかどうかが重要だと思うので。

自分ごとで恐縮ですが、筆者はいつも3のスタイルで書いています。でもテーマが原因でレビューの評価が下がったことはありませんでした。むしろ設定・世界観の評価は、このスタイルに変えてから高くなりました。

 

ただ、テーマの内容がなんでもいいとしても、加味しておくべき大事な点がひとつあると思っています。ここでは便宜上それをテーマの「あり方」と呼びます。

 

ガバガバとは、ロジックとリアリティのどちらかが崩壊すること

テーマのあり方とは、テーマがどこに根差しているかです。これには次の2つのパターンがあります。

  • テーマが現実に根差している
  • テーマがファンタジー世界(この世界ではないどこか)に根差している

で。このあり方が、ガバガバ設定のリスクに大きく関係してくると思ってます。

 

ところで、そもそもガバガバ設定とはなんでしょうか。

設定の骨子を支えるものには、ロジックとリアリティがあります。両者を簡単に定義すると、

  • ロジック:理に適っているか
  • リアリティ:現実的か

あまりに直訳ですが、具体化すると、

  • 理性で納得できるのがロジック
  • 感性で納得できるのがリアリティ

です。

このどちらか(あるいは両方)が崩壊した設定を、筆者はガバガバと捉えています。適当に例を挙げてみましょう。

 

*テーマがファンタジー世界に根差して、ロジックが崩壊している例

なんかうまい例が思いつかないので、作品の設定が矛盾を起こしたらコレという感じで勘弁してください。苦笑。

 

*テーマがファンタジー世界に根差して、リアリティが崩壊している例

こちらの分かりやすい例は、後付け設定ですね。1枚、画像を載せます。

 

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左が後付け設定です。ただ、右も唐突感があるのは否めないので、事前にこの設定の可能性を匂わせておくべきだと思います。

 

*テーマが現実世界に根差して、ロジックが崩壊している例

物理法則を無視しているとかが分かりやすいと思います。

 

*テーマが現実世界に根差して、リアリティが崩壊している例

これは「現実に起こり得るけど、およそあり得ないこと」ですね。

冒頭の話に戻りますが、知人が『りゅうおうのおしごと!』の設定をガバガバだと感じた理由は「中学生が竜王位を獲得するとかあり得ないから」でした。

 

現実に根差したテーマは、リアリティがあっさり崩壊するリスクがある

ここで厄介なのが、リアリティは意外とあっさり崩壊する(正確には、読者に崩壊していると思われる)リスクがある点です。特にテーマが現実世界に根差しているほど。

 

端から「ここではないどこか」に根差した作品であれば、ガバガバと思われるリスクは小さいでしょう。たとえば、ファンタジー世界で魔法を使っただけで「あり得ない」と思う読者はまずいないと思います。

一方、作品世界が現実に根差している場合、いきなり魔法をぶっ放し始めたら、おいおいと感じるでしょう。そこまで極端な「あり得ない」展開でなくとも、先の知人の「中学生が竜王位を獲得するなんて」のように「あり得る」例ですら、ガバガバ判定を食らう可能性があります。

 

一般的な感覚からすると、中学生が竜王位を獲得するのは「あり得ない」のでしょう。今でこそ藤井聡太さんの登場で現実味を帯びましたが、レアケースであることに変わりはありません。

よって、読者のことだけを考えるのであれば、作品設定は「誰もが起こり得ると考えられるもの」に留めておくべき、となります。

 

編集部のリアリティと読者のリアリティは違う

ただ、新人賞に応募することだけ考えた場合、ここまでの話は無視していいと思っています。

なぜか。編集部と読者のリアリティに対する感性は異なるからです。

 

『りゅうおうのおしごと!』に関していえば、実際に出版された=編集部がゴーサインを出した以上、作品として問題はなかったと判断したわけです。で。つまり、編集部的には、設定はガバガバではないのだと思います。

ですが、ちょっと調べてみると、ネット上ではけっこうな人たちが「ラノベ特有のガバガバ設定」と批判している様子も見受けられます。白鳥先生も以前、こんなツイートをされてました↓

 

 

このことから、編集部と読者のリアリティの捉え方は違う(かもしれない)ことが分かります。

 

編集部は、現実的に起こり得る可能性があるなら、ある程度なら許容してくれるのでしょう。逆に読者の中には、起こる確率が低いと許容できない方がいるわけです。

もっとも、編集部によっても、このリアリティに対する感覚は温度差があると思われます。個人的な応募歴を遡って思うのは、最も厳しいのはMF文庫かなぁと。逆にダッシュエックス文庫やGA文庫、講談社ライトノベル文庫あたりは、多少なら融通を利かせてくれるイメージです。電撃文庫やファンタジア文庫、スニーカー文庫などは、応募したことないので分かりません。

 

筆者の過去の話で恐縮ですが、例をひとつ。

GA文庫に帆船ものを応募したとき、地球を一周して相手の背後をつくというシーンを書きました。

で。なろうの感想で1件ですが「無理ありすぎ」というコメントを頂いたのですが、編集部の公式twitterで「この手の作品にありがちな、それおかしくね? という点がないのも良い」とコメントを頂きました(ちなみにこのシーンは、歴史上の帆船の航行記録を調べるなどして裏を取り、そこから可能な日数で一周させています。つまりリアリティは薄いですが、ロジック上は問題ないシーンです)

 

こちら、編集部の皆さんの中では「現実的に考えられなくないからOK」くらいの感触だったのかなと思います。帆船マニアな方がいらっしゃったとも考えにくいので。言い換えれば、現実的に起こり得ることなら、OKが出るんだろうなと。

 

要は、あくまで新人賞の通過をめざす上でなら、編集部の考えるリアリティに沿っていれば問題はないと思います。極論、読者のことは考えなくていいのかなと。八一も姉弟子の奨励会・三段リーグ挑戦に際して「三段リーグを抜けることだけ考えてください」と言ってましたけど、要はそういうことですね。

 

     *

 

なんかダラダラ思うがまま書いてきたのでまとまってませんが、だんだん面倒くさくなってきてしまったので、これで終わりにします。

 

眠いので、寝ます。