swatanabe’s diary

webライター、ラノベ書き(アマ)。だいたい創作とゲームとラノベの話です。

処女作を読んで、ひどいと思った点

PCのストレージがやばくなってきたのでフォルダを整理していたところ、処女作が出てきました。

で。懐かしくなって久しぶりに読んでみたのですが、なんかもう「うわぁ・・・」としか思わない感じで少し面白かったので、自戒の意味もこめて、ひどい点を振り返ってみたいと思います。創作活動も再開したし(ぜんぜん書いてないですけど)

 

 

長い

ワード換算で容量合計およそ1.5MB。全3部作で469,435文字。どこに応募する気だったんでしょう。

 

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(第1・2部)

 

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(第3部)

 

アホとしか(ホントなに考えて書いてたのか)

 

内容と関係ない所に凝りすぎ

1ページ目のSSを載せますと、

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なんでタイトルを図形描画で作ってるんでしょう。おそらく何かの小説を読んで、そのタイトルデザインが気に入ったからだと思うのですが、そんな所に気を遣う暇があったら中身どうにかしろと。

あと余白や行間を必死にいじった跡も見えました。両者は作風を決定づける一要因ですから確かに大事なんですが、駆け出しが気にすることではないですね・・・。

ちなみに今は原稿もプロットもメモ帳で書いてます(ワードは重いので嫌いです)

 

思いついたことなんでも書いている

筆者は脳内に浮かんだ映像を言語化しながら小説を書くのですが、昔はその映像を完全に言語化しようとしていた節が見られます。情景とか、キャラクターの表情や振る舞いとか、なんかめちゃめちゃ細かい。

だから、ストーリーがぜんぜん進んでません。冒頭5ページに書いてあることなんて、極論「主人公が学校から帰宅途中に攫われた」の1行で終わります。笑。

 

セリフで始めすぎ

シーンが切り替わると、次のシーンをたいていセリフで始めてました。

地の文で冒頭を始めるのは難しい一方、セリフで始めるのはとても簡単です。ですが、これを繰り返していると、地の文を作る力が磨かれません。これもいかんですね。

 

難しい言葉を使いたがりすぎ

一般的でない言葉、読者が理解できないであろう言葉がけっこう散見されました。ですが、こうした表現は、読者の作品への没入を阻害するだけです。

個人的には、いくら言葉が格好良くでも、それだけで感情を刺激される人は少ないと考えています。だから語彙を増やすより、言い回しを磨く訓練をしたほうが良いんじゃないかなと(語彙も大事ですけど)。平易な言葉で心に刺さる文章を紡げるのが、やっぱり理想的だと思います。

ちなみに、筆者はその点を磨くために、ひたすら詩を読むようにしてました。これが文章力の評価を高める上で、大いに貢献してくれたと思っています。

特に参考にしているのが、中原中也の詩。いや単に好きなだけなんですけど。苦笑。

 

一文が長い

やたらに一文が長かったです。当然ですが、読みにくいしリズムが悪いし話も進まないので、良いことないですね。キャラクターの心模様やシーンのスピード感に合わせて、あえて長くする場合もありますけど、やっぱり短いほうがいいと思います。

 

改行なさ過ぎ

純文学やエンタメ小説の世界では、改行が多すぎるとむしろ嫌がられますが、読みのテンポが大事なラノベは別。というか、文字文字してて読みにくい。それでも内容があれば問題ないですけど、それもない。苦笑。

 

無駄な修飾語・修飾句が多い

不要な形容詞はもちろん、あるだけ邪魔な比喩とか「まるで〜」とか。読みのリズムを作るなどの理由で、あえて入れることもありますが。

小説に限らず、形容詞や副詞、修飾語句って入れ始めると止まらないです。綺麗な(ように見えて綺麗じゃない)文章が簡単に作れるから。あたかも良い文章が書けた気になれるから。実際は贅肉つきまくってるだけなんですけど。

個人的に、言葉は「費やす」ものではなく「選ぶ」ものだと思っています。技術や知識だけを磨くと費やしがちで、そこにブレーキをかけるのが感性です。

 

スピード感が変わらない

びっくりするくらい同じテンポで進んでました。

 

設定が浅い上、使い切れていない

処女作なので浅いのは仕方ないとしても、使い切れていないのはどうなのかと。あの設定は結局なんのためだったのか? という箇所がちらほら目につきました。

思えば、駆け出しの頃は「設定をもっと活かしてほしい」というレビューをよくもらってました。帆船の海戦がテーマなのに、帆船を蒸気船に置き換えても違和感がない=帆船である必要がないとか、そんなイメージです(これは別の記事として、もう少し詳しく考えてみたい)

 

以下、余談。

読者は頭の中に、設定や伏線を置いて読み進めると思います。つまり設定が多いとは、読者の脳に負担をかけるということ。

設定に関しては、

  • 設定の数は多くてもいいが、その土台となる世界観はシンプルであるべき
  • 設定はすべて、その世界観と密接に結びついているべき
  • 設定は、少しずつ消化すべき
  • 設定を余らせてはいけない

このあたりが大事だと思っています。

 

世界観が細部にまで浸透していない

服や食事といった文化は、その世界観設定に合ったものなのか、といった話です。まったく関係ない話ですが、最近「剣と魔法のファンタジー世界に腕立て伏せを出すのはアリかナシか」なんて話を知人としましたが、結論アウトとなりました。

 

作品世界ならではの日常感がない

直近の項目と近いですが、その世界ならではの振る舞いや慣習などが見えない点も気になりました。神は細部に宿るといいますが、こうした点が地味に大事だと思っています。

 

キャラクターがモブ

みんな尖ったところがない。

別になくてもいいんですけど、まるで記憶に残らないのは「うーん」といった感じ。

致命的なのは、印象に残らないのではなく、記憶に残らない。要はモブ。さすがに主人公はそうでもなかったですけど、わりとメインっぽいキャラクターでも「こんな人、前に出てきたっけ?」とか結構ありました(印象に残らない程度なら「ああ、いたな」と思い出せる)。作品が長い&文字文字しているせいだとは思いますけど。

たぶん、ただ属性を乗せた上辺だけのキャラクターだからかなと。その属性の見せ方がピンときていない感じがしました。あとストーリーに馴染ませられていない(ストーリー上、その魅力が生きていない)

 

キャラクターに芯がない

あと、みんな自分の核となる価値観や人生の目的がない。だから、ただストーリーに流されているだけのように見えました。感情移入も共感も起こらないので、気がつけば、ただ目を滑らせる感じで小説を読むばかり。

確かに各キャラクター、ストーリーの中で決断を迫られて、何かを自分の意志で決断してはいるんですけど、その背景が薄いから納得感がない。「ああそうするのね」くらいにしか感じない。小説を読んでいるのではなく、報告書を読んでいる感じ、事実確認だけしている感じでした。

たぶんストーリーとキャラクター設定を別々に考えていたからかなと思います。ストーリーに絡む設定の必要性が、そこまで頭になかったんでしょうね。

 

キャラクターがストーリーを作っていない

書き終わってから直近の項目と同じじゃんと思ったのですが、なんとなく残しておきます。

ひとつ感じたのが、キャラクターがストーリーを作っていないという点。処女作はラノベじゃなかったので、優先順位としては高くなかったのかもしれませんが。

ラノベはキャラクター小説ですから、ストーリーを作るのはキャラクターだと思っています。どう言語化すれば意味合いが伝わるか難しいんですけど、ミステリーとそれ以外の作品の違いでしょうか。

ミステリーって事件が起こるわけです。それがないと何も始まらないから。つまり事件はキャラクターに関係なく挿入されるストーリー要素。これが「キャラクターがストーリーを作っていない」です。巻き込まれ型なストーリーとでもいいましょうか(何も伝わっていない気がする)

ラノベの場合、別に巻き込まれる形でもいいと思うんですけど、そこに理由がないときつい気がします(要は芯があればいいというだけの話=直近と同じ。恥)

 

既視感が強い

何事も駆け出しの頃は徹底的にパクるべしが持論なので、特にひどい点ではないのですけど、いくらなんでもパクリ過ぎだろという箇所がちらほら。設定やストーリーを展開を借りて、それを自分なりの作品に消化すれば成長につながりますが、丸パクリではなんにもなりません。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。