swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

ECサイトの5段階評価と偶然の出逢いについて

近況
  • 遅ればせながら、次回作の参考資料として『ゼロから始める魔法の書』1巻を読みました。面白かったです。
  • 遅ればせながら『86』の7巻? 日常回のやつ読みました。温泉旅行の。面白かったです。
  • 「天結いキャッスルマイスター」。ようやくフィアの正体がわかりました。もう少しでクリアっぽいですが、しばらくプレイする時間がなさそう。
  • はてなブログ、いつの間にかwpみたいにCtrl+sで上書き保存できるようになったんですね。これ地味に便利だから嬉しい。それにしても、最近ちょこちょこUI変わりますね。下書き保存ボタン、右揃えになったり。
  • googleのアルゴリズム変わったんですかね。今月に入ってから、このブログや運営してるサイトの順位が軒並み上がってます。

 

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少し前、被せものを新しくするために歯医者へ行った話をしましたが、その帰り道、少しだけ本屋へ寄ってきました。実に2ヵ月ぶり。こんなに本屋へ行かなかったのは、間違いなく人生で初めてです。

当然ですが、お客さんは数えるほどでした。平時の1/10くらいでしょうか。子供向け絵本が並ぶ一角と漫画のコーナーで家族連れを数組、見かけた程度です。子どもも退屈なんでしょうね、きっと。

 

長居するわけにもいかないので、そそくさと目的の物を買って帰りましたが・・・やっぱりいいですね、本屋。退店したときに、目がうるっときました。

店内を歩き回りながら、本のタイトルを眺める、ただそれだけで、ほんと楽しいんですよね、本屋って (もちろん今はそんなことできませんが)。なんていうんでしょう。個性的な人がいろいろ歩いているのを眺めている感じといいますか。

特に好きなのが趣味的な実用書の棚 (料理本とか)。同じジャンルなのに背丈や色やタイトルのフォントが全く違う本が並んでいて、たとえるならAKB48的なグループに身長2メートルのムキムキ筋肉アイドルと身長1.3メートルの子犬系アイドルが一緒に並んでいる、そんな感じギャップというかデコボコ感というかが、なんか面白いです。

新書や文庫の棚は、カラーもフォントも厚さも高さもほぼ統一なので、そうした面白みはありませんが、かわりにタイトルを眺めているのが楽しいです。中に「なんだこのマニアックなテーマは・・・」という妙な本があるんですよね。で、思わず衝動買いしてしまうという。これは「役に立つ」という目的に沿って書かれる実用書の棚では、なかなか出逢わない体験です。

 

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さて。ここまでの内容から筆者の本屋の楽しみ方が変だというのはお分かりいただけたかと思います (笑)

実店舗に行かなくてもECで本を購入できる昨今、わざわざ本屋に行く必要なんてありません。でもついつい行ってしまうのは、こうした「偶然の出逢い」が好きなんですよね。妙なタイトルに惹かれたり、背の高い本だらけの中に1冊だけ低い本があって気になったり、表紙に一目惚れしたり、そういうの。あと岩波文庫限定ですが、他の本とにおいが違って興味を持つなんて変態的な選び方もあります。もう人間として末期ですね、ええ (笑)

こうした偶然から手に取った本は、もちろん合わないケースも多いです。でもそれ以上に、とんでもなく興味や好奇心を刺激されるケースもあり、それ故にか、いまでも本屋通いはやっぱり止められません。

 

さて。少しタイトルに寄せましょう。

ECサイトを使うときは、こうした出逢いとは、ほぼ無縁です。だいたい「これを買う」という目的をもって利用するので、そもそも求めていないというのもあります。

ただ、中にはECサイトでも、こうした偶然の出逢いを経験することがあります。

たとえば、筆者は毎日DLsiteを覗いています。同人誌やエロゲー、音声作品の販売プラットフォームです。R-18なので、そのあたりは自己責任でご覧ください。

www.dlsite.com

使い方としては、毎日ページ中程にある「新着同人作品」をチェック。そこからアイキャッチ、タグ、紹介文から興味を持った作品を、とりあえずお気に入りに登録しています。で、あとで詳細をチェックして、面白そうなら購入。でなければ、お気に入りから除外します。

これは本屋で偶然の出逢いを経験している時の感覚に近いです。そのため、いままで1作も購入しなかったサークルと出逢って、過去作を見てドハマリするなんてケースも少なくありません。そのたびにサークルをフォローリストにつっこんでいるので、おかげさまで通知が大変です。毎日リリースや更新など、なんらかの通知が届きます (苦笑)

 

ただ、この偶然の出逢いを阻害する機能があります。それが5段階評価です。

 

DLsiteの作品は、ユーザーが5つ星で評価できます。購入から30日以内に評価すると、購入金額の10%のポイントバックがあるからか、積極的に評価する人が多い印象です。

で、本題ですが、偶然の出逢いから見つけた作品が★3くらいだと、以前は買うの躊躇していました。

ただ、しばらくしてから評価やレビューを一切見なくなり、こうした一目惚れ作品もガンガン買うようになったんですが、個人的には★4〜5ばかりで、要は「自分には合っていた」ものばかりでした (もちろん中には合わない作品もありましたが)

つまり、5段階評価によって、本来なら自分にとって好ましい出逢いが、阻害されてしまっていたんですよね。

 

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もちろん、そうした評価を参考程度に止めず、購入の判断基準に組み入れていた自分の愚かさが戦犯なわけですが、一方で、こうした評価機能はユーザーに大きな影響を与えているのではないかなぁ、とも思いまして。

評価やレビューは通常、商品選びの参考になるとして好意的に受け止められるかと思います。ただ一方で、こうしたネガティブな面もあるのだなぁと、この経験で初めて実感しました。

そのため、ここ最近ECサイトのリニューアルに携わることも増えましたが、そのたびに評価やレビューといった機能をどう扱うべきか、いつも悩みます。低評価も正当なものであればきちんと掲載すべきですし、でも一方で、その評価によって実は阻害されている出逢いもあるのではないかと (もっと俗な言い方をすれば、発生したはずのCVを取り零しているのではないかと)

 

とすると、評価の見せ方はどうするべきなのか?

  • 評価の詳細を伝えるために、レビューの記入も必須にするのか? (たぶん誰も評価しなくなりますよ)
  • ★の持つ意味を変えるのか? (★1=good、★2=very good、★3=greatみたいにポジティブ評価のみにして、重みを変えるとか)
  • そもそも載せないで、レビューコメントのみにするとか?
  • そもそも気にしないとか? (むしろ出逢わせて失望されるほうが多そうだから逆効果と考える。実際、多い気はする)

いろいろ考えてますけど、なんか良い形が思い浮かびません。

 

ECサイトなどの5段階評価機能って、どうあるべきなんでしょうね。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。