swatanabe’s diary

webライター、ラノベ書き(アマ)。だいたい創作とゲームとラノベの話です。

「大したことじゃないよ」という慰めに思うこと

近況
  • 次作のテーマが構想に落ちません(苦笑)。同じアイデアの周りを衛星みたくグルグル回ってるだけで、重力から解放されないまま、はや3ヵ月。方向性は固まりましたが、具体的な山場の展開で詰まりまくってます。
  • プリコネやってみました。けど、オープニング見た次のダウンロード1.3GBが落とせなくて、ほぼなにもせずに終わりました(笑)

 

     *

 

毎年この時期になると、「就活やめたい」「就活つらい」みたいな就活生の相談依頼を知人経由で持ちかけられることがあります。最近はあまり受けないようにしてるのですが(就活の現場を離れて、もうずいぶん経つので)

そんな中、このあいだお会いした新卒生から、ちょっと気になる話を聞きました。

 

この新卒生(Aさん)は、就活留年生。20卒で内定が獲得できず、21卒として再び活動をスタート。するも結果は伴わず、現在「もう嫌になってきた」そうです。

これまで受けた会社は120社ほどで、ほとんど1次か2次で落選。最終に進んだのは4社で、30社に1社ペース。後半は選考回数の多い企業を避け、面接2回で内定が出る小さめの企業を中心に活動するも、内定はなし。

そして、ある時期から、説明会や選考の会場近くまで行くも、参加せずに帰路へつくという行動を取り始め、ああ自分はもう就活したくないんだと気づかされ、以来なにもしていないとのこと・・・といった感じでした。

 

Aさんにお会いしたのは、その境遇が自分と似通っていたからでした。うんうんありますよね。会社のビルの目の前まで行って、そのまま帰っちゃうこと。もちろん本当はやっちゃいけないんですけど、追い込まれた就活生には、けっこういるんですよね、やっちゃう子。自分も往復1,000円くらいかけて都心の会場まで行ったのに、参加しないで帰宅したこと何度もあります。

あと、選考回数の少ない企業ばかり探して応募するのも定番ですね。特に2次で落ち続ける就活生に多い印象です。

 

さて、そんなAさん。筆者と会う前に、何人か就活コンサル的な方と話をしたそうです(筆者にAさんを紹介してくれた人も、その一人)。でも、どうにもしっくりこなくて、答えを求めていろんな人に会い続けているのだとか(答えはないので、その考え方は危険でしかないのですが)

具体的にどんなことを言われたのか聞いたところ、「就活で人生が決まるわけじゃないから焦らなくていい」「大したことじゃない」的な励ましだったそうです。あと具体的なアドバイスがそこまでなかったので、綺麗事に過ぎないんじゃないかと思えて、そう思う自分が嫌になって云々といった感じでした。

個人的には、就活である程度、人生が決まると思っているので(非正規と正社の間の壁は分厚い、など)、ここで踏ん張って欲しいのですが、それがなかなかできないのもよくわかります。自分は踏ん張ることすらせず、そのまま下り坂を立ち漕ぎ一直線だったので。

 

ただ、ここでちょっと気になったことがひとつ。

それが本題の「大したことじゃないよ」という慰めについて。

 

就活コンサルの人たちも、たぶんなにを言えばいいのか困ってしまい、結果として無難な言葉を選んだのだと思います。悪気があったとかではなく(むしろ100%純粋な善意でしょう。だと思いたい)

ただ、この励まし、Aさんのような立場の就活生には、極めて危険な気がしています。実際、自分が新卒生時代、同じこと言われて凹みに凹み、「もう就活どうでもいいや」という方向へ加速する一因にもなったので。

 

新卒市場では毎年、90%以上の就活生が内定を獲得しているというニュースが流れます。もうほぼ100%ですね。

つまり昔の筆者やAさんは、「みんなが当たり前にできていることが、できない人間」です。

もっとも、この手のデータは(参照先にもよりますが)大抵、「就活している人」のうち「内定を獲得した人」の割合で、途中で脱落した人は入っていません。だから、実際にはそんなことないのですが、データの裏まできちんと調べる就活生は多くありません。 だから、「90%以上の就活生ができてることが、自分はできてないのか」と思ってしまう恐れがあるわけです。

筆者自身、世の中の就活生が当たり前にできることができないほど、自分は必要とされていない人間なんだなぁと思い、あっさり就活から脱落しました。お前は社会に出てこなくていい、お前にできる仕事はない、じゃあもういいや的な(笑)

 

「内定が出ないなんて、そこまで大したことじゃない」

確かに、そうなんですよね。べつに死ぬわけじゃないし、アルバイトや派遣・契約社員として入社して、正社員になる道もあります。(残念ながら、それが難しいのが今の日本ですが)

でも、それはあくまで、机上の話です。

なにが言いたいかというと、その回答には当事者意識がないわけです。Aさんの悩みを、世間一般の悩みとして受け止めていて(もっというと矮小化してしまっていて)、Aさん自身の悩みとしては受け止めていません。

Aさんからすると、これは「大した問題」なわけです。会ったこともない・素性も知れない・ただ知人が紹介したに過ぎない元ニートのヒゲ面30代にもヒントを求めるほど、大した問題なわけですね。

それに対して「大したことじゃない」と言ってしまうと、もうその時点で逆効果だと思うわけです。

 

一方で、なにか「こうするといいよ」というアドバイスが効果的かというと、それも違うのかなぁと思っています。

というのも、それは暗に「今までのあなたのやり方は間違っている」と告げることにもなるので、相手によっては危険な気もするからです(そのアドバイスを実践できる余裕がある人は、そもそも切羽詰まらない気もします)

 

じゃあ、どうすべきなんでしょうね。うーん。

わかっていれば、筆者はそもそも就活を諦めるなんて自堕落な方向へ進まなかったので、もちろんその答えは持っていないわけですが。

個人的に、こうした相談をもらったときに必ず1つ心がけているのは、その1度で解決しようとしないこと。その場でアドバイスしないことくらいです。

というのも、初対面どうしの間に信頼関係なんかないわけで、そんな相手になに言われても入ってこないよなぁと思うわけです。相手がとんでもない偉人とか、自分が尊敬するタレントやスポーツ選手でもない限り。

だから、筆者は必ず、最初にそのあたりの事情を説明して、まず相手の話を聞くだけにしています。相談に来た経緯を聞く。その中で気になった点を、次のときに聞く。そこでさらに気になったことを、次のときに聞く。合間に自分の体験も話す。こんな感じに。

要は、悩みを解決するのではなく、相手を支えていくイメージですね。

 

それが本当に正しいのか分かりませんが、筆者自身、無職卒業で凹み自殺を考えたとき、どんな就活コンサルのアドバイスも響かなかった一方、大学の先輩に洗いざらい話を聞いてもらって、それで気が楽になった経験があるので、これが最善というか、思いつく限りの安牌なのかなぁと考えています。

 

実際どうなんでしょうね。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。