swatanabe’s diary

webライター、ラノベ書き(アマ)。だいたい創作とゲームとラノベの話です。

ラノベ読む時間ないから聴いてみたら、新しい楽しみ方に出逢えた。

少し前からこちらにお世話になってまして。

www.amazon.co.jp

 

Audible。本を聞くというAmazon連動型のサービス(のラノベチャンネル)

前から気にはなってたんですが、ちょっと前から少しずつ使い始めました。最近はラノベを読んでる時間より、聴いてる時間のほうが長いです。

 

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(アプリ画面)

 

会社員時代は片道40分くらい電車に乗ってたので、そこでラノベを読む時間が確保できました。が。フリーランスになってからは家の隣駅のコワーキングに入り浸っているため、電車に乗る時間が1分に。家では学術書やビジネス書以外の読書をしないと決めてるので、今はラノベをほとんど読まなくなってます。

 

さらに最近は、仕事の帰り道に本屋がないので、ラノベを買う機会も減りました。

もともとラノベは本屋で買ってます。というか本全般、本屋で買います。大きな本屋をぶらぶら歩き回るのと、紙の本が好きなので。Amazonを使うのは、どうしても手に入らない専門書や古い本を買うときくらいです。

そのため、本屋へ行く機会が減った今は、ラノベをほとんど買わなくなりました。新刊情報をチェックして、発売直後に買いに走るほど熱心なラノベファンではないので、続刊を買わないまま自然と読まなくなったシリーズも正直けっこうあります。

それでもめちゃくちゃ好きなラノベ(今だと『りゅうおうのおしごと!』とか)は、なんとか時間を作って買いに行くのですが、基本ラノベは面白そうな作品やかわいいヒロインの表紙を見かけたら衝動的に買うスタイルなので、買わない期間が続くうちに自然と熱が冷め、そのまま疎遠になるケースが多いです。

 

     *

 

そんなときに見つけたのが、Audible。なんと声優さんがラノベを朗読してくれるというじゃありませんか。

で。フリーになってからは仕事中にニコニコ動画を垂れ流してるのですが、どうせならこれをラノベの朗読に変えてみようと思いました。

 

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(出典:Audible

 

Audibleで「ライトノベル」を検索すると、2019年7月2日時点でのコンテンツ数は790。けっこうあります。

値段は安くても1冊1,500〜2,000円、高いと3,000円くらい。ラノベと考えると高いですけど、朗読作品と考えれば相場な感じです。別途、月額会員費が1,500円かかりますけど、毎月1冊は無料で買えます。

 

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最初はラノベの朗読というと、違和感が凄いんじゃないかと思ってました。

というのも、

  1. 一人 or 少数の声優さんがモブも含めて全キャラ演じ分けるから、キャラの声が似通ってくる→個性が見えにくいのでは?
  2. 声優さんの声とキャラの年齢や性別が合わなくて妙に感じるのでは?
  3. 朗読のテンションとラノベのテンションが大きく違って、作品の世界観が壊れてしまうのでは?
  4. バトルなど熱量の多いシーンの迫力が落ちるのでは?

ざっとこんな感じの疑問があったので。

3. について補足すると、たとえばラノベのギャグシーンって基本テンションが高いですよね。キャラがこれでもかと弾ける。でも朗読って、そこまでテンションが高くはありません。このギャップが気になるんじゃないかと思ってました。

 

ただ、実際に聴いてみて思ったのは、Audibleのラノベは、単に本のラノベを聴くコンテンツではなく「聴くラノベ」という全く別のコンテンツであるということ。ラノベを「読む」楽しみとは別の楽しみ方が軸になってる、既存のラノベからは独立したコンテンツかなと思いました。だから、先の疑問は(程度の差はあれど)あまりあてはまらない感じでした。

 

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いちばんの違いは没入感です。Audibleは、これが圧倒的に強い。

本のラノベは、どうしてもテキストを目で追ってしまいます。自分で視点を動かして字を追わないと読めないから。

これ当たり前のことなんですけど、この主体性が作品世界に没頭する上では正直、邪魔なんですよね。自分と作品の間が明確に線引きされてしまうので。

あと「本」という媒体があるのも、正直きつい。明確な「物」として目の前に存在してしまうと、もうその時点で自分とは別の物と認識せざるを得ないので。

 

だから、ラノベを読んでる時の楽しみ方は、

  • テキストの魅力を楽しむ
  • 浮かんだ画を楽しむ

の2点なんですが、前者のほうが圧倒的に強くなります。そのため感情移入はできても(これはむしろ本のほうがしやすい)、作品世界に没入するとなると、なかなかそこまでいきません。

 

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その点、Audibleは、

  • 内容が自然と耳に入ってくる=主客の区分が曖昧
  • 音のみで、媒体が(ほぼ)存在しない

といった特徴があり、いつの間にか作品世界に引き込まれてるというレベルまで、すぐに意識が落ちます(最初ちょっとビックリしました)

おかげさまで仕事中に流す音声作品としては不向きでした。ゲーム音楽やゲームのプレイ動画は作業用にできるのですが、Audibleはいつの間にか仕事の手が止まって聞き入ってしまうので無理。当初の目論見は良い意味で破綻しました。苦笑。

 

で。没入度が変わると何が変わるのかというと、筆者の場合、脳内の画の解像度が変わります。深く入りこむほど、画がくっきりします。

特にキャラが生き生きします。とても表情や動きが見えやすくなりました。

 

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ラノベを読んでるときも、頭の中ではキャラたちが動いてるんですけど、基本テキストに対応した画だけが浮かぶ感じです。そのため、目が追い終わったテキスト箇所の画は脳内からフェードアウトしてしまいます。

2人のキャラクターAとBが話してるシーンがあるとします。この場合、Aのセリフを読んでる時、脳内の画にはBがいません。なぜか。筆者は第三者として2人の対話を眺めており、話してる人物のほうへ視点を動かしている、そんな画になってるからです。

先の主体性の話に戻りますけど、要はどこまでいっても筆者は作品に対して客体でしかないんですよね。だから、キャラの動きは断続的かつ固定的。パラパラ漫画をスローでめくってる感じになります。没入度が上がらない限りは。

 

でもAudibleだと、キャラと向かい合ってる感じが凄く強いです。向かい合って話してる感じ。

テキストだとキャラの動きがどうしても断続的になりますが、Audibleは連続的。アクアの表情がコロコロ変わったり、泣き出したと思ったらいきなりテーブルに突っ伏したりとか、動きが滑らかです。ほんとリアルに脳内再生されます。

 

そのため、キャラの振る舞いを朗読(説明)されると、たまに想像と内容が齟齬を来します。セリフを聴くと脳内のキャラが自然と先に動いてしまうので、朗読と脳内の画が違う、となります(この点はもう仕方ないですね)

 

     *

 

あと、自分なりにBGMつけて楽しむとかできるのも面白いですね。シーンに合ってそうな音楽を流しながら聴くと、また違った魅力があります(朗読の楽しみ方としては邪道ですけど)。また最近は、寝る前に流して睡眠用BGMがわりに使ってます。さすがにイヤフォンより没入度は落ちますけど、目を閉じてリラックスした状態で聴くだけでも、けっこう入り込めます。

 

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そんなこんな諸々ありまして、読書に没入度を求める筆者としては、Audibleはとても合っているツールでした。ラノベとしては高いですけど、体験ベースで考えると、むしろ安い感じ。同人系の音声作品でも1,500円とか普通にあるので、むしろ割安感すら覚えます。

 

もっとも、こんなマニアックな楽しみ方をしてるのは、筆者くらいなものだと思います。我ながら書いてて「なんだこいつ」と軽く引きます。どんな催眠音声作品でも催眠状態に入れるくらい精神がチョロいので、こんな感覚に陥ったりするんだろうなと思いますが、そこは感受性が豊かなんだろうとポジティブに捉えておこうと思います。

 

値段が値段なので万人にオススメはできませんが、小説に没入体験を求めてる人は、30日の無料体験期間を利用して1冊だけ聴いてみるのもいいのではないかなぁ、と。もしかしたら筆者みたいに、ラノベの新しい楽しみ方に出逢えるかもしれません。

 

そんなところです。

眠いので、寝ます。