swatanabe’s diary

ラノベ創作、ゲーム、アニメ、仕事の話など。仕事はwebメディアの仕組み作り・アライアンスなど。

『天結いキャッスルマイスター』感想|全キャラ半端なく可愛い。戦闘はヌルゲーで遊びやすい

近況
  • 最近wifiが驚くほどつながりません。WiMAX。日中、上り5kbpsとかいう有様で、まったく仕事にならず困り果てています。ネットつながらないから他のサービスを満足に調べられず、近場のリアル店舗はすべて閉まっているので、打つ手なし。なにか良いwifiないですかね・・・。
  • 「天結いキャッスルマイスター」1周目クリア。面白かったです。

 

     *

 

というわけで「天結いキャッスルマイスター」をクリアしました。購入したのが2017年の夏、プレイが2020年の春と、実に3年も積んでしまいました。いはやは。

現在2周目で、強くてニューゲーム中。1周目はカトリト離脱しちゃったので、今度はきちんと連れていこうと思います。あと拡張パックと公式のアペンドも入れないと。そんな感じなので、まだまだ続けます。

で、せっかくなので感想でもちょっと書いておこうかなと思います。先月には新作も出たこのタイミングで今更感すごいですが、まぁそのへんはゴニョゴニョ。

ちなみに、

  • 本作はエロゲーのシミュレーションRPGです
  • 記事内にえっちぃスクショはありません
  • もう発売から数年たっているので、ネタバレには配慮しません

以上を含み置きいただけますと。

 

ストーリー

ざっくり書くと、古代の遺跡に封印されていたメインヒロインを起こした主人公が、彼女が行きたいという目的地「神響の霞廊」(しんきょうのさんろ)をめざす、という筋書きです。彼女は自分のことを縁結びの神様だといい、しかし過去の記憶がいっさいなく、ただ、なぜか神響の霞廊に行かなければならないという使命だけ覚えています。でも、ここは物語の世界における最大宗教・フィユシア教の聖地で、何人も立ち入りは厳禁。故に主人公たちは世界中から危険分子として敵視され、様々な敵が立ちふさがります。彼らはそんな困難にもめげず、世界中の人と縁を結んで信頼を築きながら、なんとかして神響の霞廊に入ろうとがんばります。

・・・とまぁ、こんな感じです。主人公たちは、メインヒロインが封印されていた遺跡に乗って、ひたすら目的地をめざしていきます。

 

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真ん中の巨獣めいたやつが、メインヒロインが封印されていた遺跡・グアラクーナ城砦。ヒロインの力で動きます。終盤までは、聖地をめざす彼らを危険と判断した各国の刺客だったり、この城砦を奪おうと画策する悪者だったりが襲ってくるのを返り討ちにしながら、こいつに乗ってひたすら北上していきます。

終盤に入ると、メインヒロインの正体、神響の霞廊になにがあるのか、その他もろもろ重要な情報が一気に明らかになります。

全体的には、特に違和感なく受け入れられるストーリーだと思います。道中に伏線がほとんど張られておらず、最終盤で一気に隠された設定や真相が明かされるので、ご都合展開・・・というよりは、後付け設定と感じる人もいるかもしれません。エロゲーRPGにどこまで丁寧な構成を求めるかどうか次第ですね (筆者は求めないタイプです)

 

ヒロイン

エロゲーはどんなジャンルでも基本、キャラクターを第一に買うのですが、本作は驚くほどストライクなキャラが多くて、たいへん楽しかったです。というわけで、まず簡単にヒロインの紹介でも。

フィア

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メインヒロイン。旅の途中、主人公が眠りについていた彼女を起こしたところから物語が始まります。自分は縁結びの神様だと言いますが、それ以外のことは、ほとんど記憶がありません。ただ、神響の霞廊へ行かなければならないという使命だけ明確に覚えており、彼女を同地へ連れて行くのが主なストーリーです。彼女の正体は、物語の終盤でわかります。縁結びの神様という設定どおり、とにかく人々と仲良くしたいという性格。明るく前向きで、困っている人を見過ごせないタイプ。何事にも一生懸命。少しこどもっぽい。テヘペロかわいい。

 

ミケユ

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獣人族の少女。凄い魔法使いになりたいと旅に出るも道中でピンチに陥り、そこを同じく獣人族のイオル (後述) に救われて以来、一緒に暮らしています。家計を支えるべくいろんな仕事をしてきましたが、どこもうまくいかず定職につけず、でもめげずにできる仕事を探して奮闘中。真面目で優しく家族思い。努力家。たぶんヒロインの中では、いちばんまとも。

 

イオル

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獣人族の少女。ミケユと暮らしています。職業は暗殺者 (ミケユにはその事実を隠しています)。某組織の依頼で主人公を殺しにきますが、その後、ミケユが主人公の経営する店で働き出したのを知り、なんやかんやあった上で組織と縁を切り、主人公たちの仲間に。身の丈ほどある巨大な鉈めいた武器を振り回します。料理の腕が超一流で、熱い職人魂を持っています。主人公のことを「たいちょ」(隊長)と呼んだり、助詞を欠いた話し方をしたりといった、舌足らず・言葉足らずな口調の威力がヤバいです。フードかぶったときのルックスも可愛すぎます。

 

キスニル

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物語に登場するインフルース王国の客将。最初は主人公が所属していた遺跡発掘隊の警護役として出逢いますが、王国が遺跡を脅威と断定したのを受けて、仕方なく敵対します。その後、王国騎士団長との確執などがあって、率いていた騎士団員の一部と離反、主人公たちに寝返り、以降は遺跡の警護を担当することになります。武士道を体現したような生真面目な性格、開放的な (というか、ちょっとネジのずれた) 性格、酒豪、料理下手。

 

リシュエンツェーリ

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インフルース王国の西に隣接するラウロソ領の領主。打倒インフルースを目論んでおり、その一手として遺跡に興味を持ち、主人公たちに近づいてきます。その後、自領の危機を主人公たちに救ってもらうなどあり、仲間になります。主人公に一方的に惚れていて、メインヒロインがやきもきするのも無視して押しかけ続けます。勝ち気で自己中心的、でもどこか憎めない性格。領主としては優秀ですが、遺跡にいるあいだは脳内が絶賛桃色。主人公の気を引くことばかり考えています。若干アホの子な感。

 

カトリト

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竜族の長の娘。長が亡くなった後の跡目争いで命を狙われ、一族の住処から落ち延びます。その後、途方に暮れていたところを主人公の知り合いに拾われ、彼とともに遺跡にたどり着き、そのまま行動をともにするようになります。なお画像は幼女姿ですが、成人バージョンもあります。ただ、1周目は幼女のまま離脱してしまったので、どんなキャラクターなのかはまだ知りません。これからのお楽しみ。気が小さく、おとなしい性格。可愛い。とにかく可愛い。

 

ロズリーヌ

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霊を操る不思議な力を持った少女。年を取れない (だったはず)。インフルース王国に仕えている身。キスニルが仕えた騎士団の長の命を受け、主人公たちの前に立ちはだかります。その後、なんやかんやあって仲間に。加入直後は寡黙で表情に乏しいですが、次第に笑顔を取り戻していきます。性格は、理知的で物静か。ただ、良い結果が出るまでくじ引きを引き続けるなど、こどもっぽい一面も。

 

ミクシュアナ

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インフルース王国と隣国の均衡を保つ役割を担っているマーズテリア神殿に仕える第六位天使。神響の霞廊の調査を命じられ、職務中に遺跡の噂を聞きつけ、調査を開始。主人公たちが同国へ差し掛かった際には、その道行きを阻むため、敵対します。その後、なんやかんやあって主人公たちを監視するという名目で仲間に。凛々しい堅物で仕事第一。若くして出世したため、周囲に弱みを見せまいと、立場に相応しい自分を取り繕うなど気の小さい一面も。そのため人付き合いがとにかく下手。遺跡の一員となった後、最初は主人公たちと距離を置いているが、実は仲良くしたいと思っており、隠れてコミュニケーション能力を磨くなど意外な一面も。恥ずかしがり屋。努力の方向音痴。かっこかわいい。文量の多さから推しであることが確定的に明らか。

 

     *

 

エロゲーなんで、えっちぃイベントはもちろんありますが、数は少ないです。デフォでキャラクターごとに3〜4シチュエーションくらい (うろ覚え)。フィアだけ少し多め。絵はめっちゃ綺麗ですが、そこまでエロくはないです。

サブイベントは、キャラクターの意外な一面が多く見られて楽しいです。個人的にはイオル、リシュ、ロズリーヌがお気に入り。

 

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料理になると狂喜乱舞するイオルさん。全プレイヤーにとって、彼女は敬意を込めて「さん」づけがデフォだと信じています。勝手に。

 

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パーティーがインディー・ジョーンズ的なピンチに陥った中、気を失ったふりをして、お姫様抱っこに興じるリシュ。こういういい性格した子、好きです。

 

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くじびきで最悪の結果を引き続けるロズリーヌ。この後、彼女は何度もくじを引きにきますが、結果は散々。

 

また上記ヒロイン以外にも、男性キャラクター (主人公ともう一人) と精霊がいます。

 

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こちらが精霊。戦闘ユニットとして参戦できます。また経験値でレベルアップする以外に、捕獲したモンスターで能力値を上げたり、新しいスキルを習得できたりします (そのモンスター集めが意外と大変だったり・・・)

 

システム

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遺跡です。ここには武器防具や遺跡内に設置できる施設を製作できる「工房」や、消耗品や製作に必要な資材の一部を購入できる「お店」などがあります。

遺跡には家や物見台、温泉や闘技場など、さまざまな施設を配置できて、置いた施設や置き方によって、さまざまな恩恵が受けられます(定期的にアイテムが手に入る、戦闘で少し有利になる、など)。ちなみに温泉では、えっちぃイベントがあります。

 

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製作画面。ちなみに武器防具を分解したり、分解した素材を使って武器防具や装飾品を強化したりもできます。いらない武器はどんどん分解して、強化に回すのが大事になります (ちなみに画像の青年が主人公です。今更)

ちなみに、遺跡でできることとしては、

  • 工房 (製作・分解・強化)
  • 製作した施設の配置
  • 精霊の強化
  • 仲間のサブイベント (条件を満たした場合)
  • その他のサブイベント (遺跡への侵入者との戦闘などさまざま。同上)
  • お店で買い物
  • 遺跡内の探索

など。けっこういろいろできます。

 

     *

 

ストーリーの進め方としては、探索したいダンジョンを選んで攻略していきます。

 

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こんな感じのマップから、行きたい場所を選びます。ストーリーが進むごとに行ける場所が増えます。ほぼすべてのダンジョンが何度も入れます。そのため、ストーリーを進めずに、ひたすら過去ダンジョンでアイテムを集めたり、パーティーを強化したりもできます。けっこう自由度が高くて、良かったです。

 

戦闘

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戦闘画面です。いきなりラスダンのスクショを貼るのも、どうかと思いますが。

スタイルは、FE的なシミュレーションRPGです。難易度は高くないです。

まず本作のストーリーは、章ごとに必要なアイテムを製作しないと進まない感じなのですが、その製作に必要な素材を集めるためにダンジョンへ潜る必要があります。そのため、特に稼ぎを入れなくても、パーティーが自然に強くなります。で、その強さで問題なく進められます。

だから、各ダンジョンの探索率を完璧にしてから次へ進むとか、できる限り最強の武器防具を製作してから進むといったタイプの人だと、味方が強くなりすぎて、むしろかなりのヌルゲーと化します。

上のスクショが良い例で、ラスダンの敵のレベルは45前後なのですが、ご覧のとおりミクシュアナのレベルは52。彼女が大好きなので、ひいきして育てまくった結果そうなった、というのもありますが。

ちなみに、このレベルで装備もガチガチに固めた結果、ラスダンの雑魚から受けるダメは基本1。回復ほぼ不要のまま、単騎で蹂躙できるほどサクサクプレイになってしまいました。RPGの遊び方としてどうなんだ (苦笑)

 

また、レベルよりも装備のほうが大事です。相手の苦手属性や状態異常耐性をしっかり考えれば、10レベルくらいの差はどうとでもなります。以下、例。

 

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ダメージ計算は、アルテリオス計算式です。ご覧のように、8レベル低いアヴァロ (主人公の名前です。今更) の攻撃力51に対して、敵の防御力28。つまりダメージ23です。対して、敵の攻撃力43に対して、アヴァロの防御力は45。要は喰らいません (正確には、1だけ喰らいます)。ちなみに、これラスダンの戦闘です。装備を整えると、こんな感じでけっこうなレベル差でも覆せます。

鍛え抜いたキャラになると、これがもっと露骨になります。

 

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装備ガチガチで相手の弱点をついた強力なスキルを叩きこむと、防御力31に対して攻撃力110。相手のHP134です。ちなみに、この戦闘の攻撃回数は3回なので、110マイナス31=79ダメージが3回=237ダメージが入ります。勝利確定です。なお、これもラスダンの戦闘画面です。

 

本作は、レベルが上がっても、ステータスはそこまで上がりません。そのため、アルテリオス計算式の戦闘では、レベルアップの恩恵がほとんどありません。装備によるアップと弱点属性をいかにつくかが、大事になります。逆に、それを意識するだけでヌルゲーと化します。

言い換えれば、装備さえしっかりしていればサクサク進むので、レベル上げが面倒くさい人でも、とっつきやすいゲームかもしれません (もっとも、装備を製作するのも、それはそれで手間ですが)

 

     *

 

あと、キャラクターによって性能差が激しい印象です。個人的には、イオルさん、リシュ、ミクシュアナが強すぎます。

イオルさんは紙装甲という弱点はありますが、回避率がヤバい (ほぼ当たらない)、クリティカル率が高い、連撃 (1度に2回攻撃できるスキル) やカウンター (敵の攻撃を受けたとき反撃するスキル) の発動率が高いなど、かなりのハイスペックです。通常1ターンに攻撃できる回数は1キャラ最大3回なのですが、うまくいくと5〜6回攻撃できて、うち2回クリティカルとか、訳のわからないチートぶりをけっこう発揮します。装備の影響なのかな・・・?

リシュは、とにかく防御面が強すぎます。基本ほとんどダメージくらわないので、壁役として間違いなく最強です。即死耐性だけつけておけば、敵陣の中央に放置しておいても、まず死にません。カウンターのスキルを持っているのも、ポイント高いです。攻撃力も、けっこうあります。あと、隣接する仲間をダメージゼロでかばう「援護防御」というスキルが強いです。一定確率で、FF5の「かばう」+「まもる」が発動するイメージです (FF5と違って魔法にも有効)。移動力が低いのだけが難点ですが (1ターンに歩けるマス数が少ない)、たいしたデメリットではありません。

ミクシュアナは、筆者の場合、ドーピングアイテムもぜんぶ彼女に回すくらい溺愛しているので強くて当然なのですが、それを差し引いても強すぎると思います。先にも書いたように、ラスダンに単騎で放り込んで蹂躙できるくらい、ぶっ壊れです。スキルが弱い、武器属性に乏しい (炎、雷、聖、無の武器しかない)、という欠点はありますが、無属性最強武器を持たせて脳筋プレイさせておけば、そんなの関係ねぇ! です。

あと、精霊の嵐燐結騎も強いです。攻撃と自分の回復を両立できる、攻撃力が高い、移動力が高い、回復魔法が使えるなど、かなりハイスペックです。防御面に少し不安が残りますが、殺られる前にあっさり殺れます。

 

逆にミケユやロズリーヌは、意識しないとなかなか育たない気もします。正直、ほかのキャラより使いにくいので (個人的な印象です)。魔法の威力は高いのですが、移動力に乏しい、紙装甲あたりがきついです。

ただ、この2人が弱いわけではなく、ほかが強すぎるだけなので、ちゃんと育っていれば、最後まで問題なく戦えます。推しキャラ育てて、きちんとクリアできるようになっているのは、嬉しいポイントですね。

 

フィアは、どちらかというと強いほうだと思います。攻撃力は高くないですが、意外と防御が優秀で、薬局要塞系ヒロインといった感じです。弱点属性をつければ、終盤でも攻撃がけっこう通用します。

男性キャラクター二人は、割愛します。だってエロゲーだし (苦笑)

 

     *

 

戦闘シーンは、アニメーションと簡易版 (ノーアニメーション) の2通りです。

 

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こちらアニメーション。そんなに派手ではないですが、やっぱりいいですね。ちなみにキャラクターによっては、パンツとか見えます。我が愛しの天使様は見えます。やったね。

 

音楽

サントラ買ったくらいには好きです。ちなみに、エロゲーでサントラを買ったのは「Re:LieF」以来です。

全体的に好きですが、いちばんのお気に入りはラスダンのBGM。ここが熱いゲームは、やっぱいいですね。ラスダンで多段的にBGMを切り替える演出、ラストもラストにテーマソングのインストゥルメンタルを持ってくる演出、戦闘に入ってもBGMを変えない演出も、制作者さんわかってるなぁと好印象でした。

遺跡内のBGM、日常イベントシーンの長閑なBGMなども、ふとした拍子に自然と口をつくくらいには印象に残っています。

 

     *

 

なんか長くなってきたのと、だんだん疲れてきたので、以上にしたいと思います。

エロゲーなんで人を選びますが、純粋にRPGとして面白いので、興味がある方はぜひ (逆にエロ目的で購入すると、肩透かしを食らう可能性が高そうです)。FE並みに凝ったストーリーとか求める人には、ちょっと厳しいかもしれませんが。

 

とりあえず、そんなところです。

眠いので、寝ます。